節気・候・雑節– category –
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節気・候・雑節
鶺鴒 ― 秋の空気に響く小さな鳥の声
白露の次候は「鶺鴒鳴(せきれいなく)」です。 鶺鴒が鳴くころをいいます。 鶺鴒は、川辺や水辺でよく見られる小さな鳥です。長い尾を上下に振りながら歩く姿が特徴です。 この鳥の鳴き声が目立つころとして、白露の次候に置かれています。 鶺鴒とはどの... -
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穀物 ― 秋の実りが形になるころ
処暑の末候は「禾乃登(こくものすなわちみのる)」です。 穀物が実り始めるころをいいます。 ここでいう「禾(か)」は、稲や麦などの穀物を指す古い言葉です。 処暑の終わりに、この候が置かれていることには意味があります。 「禾」という字 禾という字... -
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天地 ― 空気が引き締まり始めるとき
処暑の次候は「天地始粛(てんちはじめてさむし)」です。 天地が次第に引き締まり、秋の気配が現れ始めるころをいいます。 ここでいう「粛」は、単に寒いという意味ではありません。 空気が澄み、張りつめたような感覚を指す言葉です。 「粛」という字の... -
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霧 ― 秋の空気が動き始めるとき
立秋の末候は「蒙霧升降(ふかききりまとう)」です。 濃い霧が立ちのぼり、また降りるころをいいます。 霧は、空気の状態が変わるときに現れる現象です。そのため、この候は秋の空気の始まりを示すものとして置かれています。 「蒙霧」とは何か 「蒙」は... -
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綿 ― 秋の収穫を準備する植物
処暑の初候は「綿柎開(わたのはなしべひらく)」です。 綿の花のあとにできる実が開き始めるころをいいます。 ここでいう「柎(ふ)」は、花のあとに残る部分、つまり綿の実の殻を指します。 処暑は、暑さが少しずつやわらぐ節気です。その最初に、綿の実... -
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寒蝉 ― 秋の気配を知らせる蝉の声
立秋の次候は「寒蝉鳴(ひぐらしなく)」です。 寒蝉が鳴くころをいいます。 ここでいう寒蝉は、一般にヒグラシを指すと考えられています。夏の終わりに鳴く蝉として知られ、夕方や早朝に特徴的な声を響かせます。 立秋は暦の上では秋の始まりです。その次... -
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涼風 ― 秋の入口を知らせる空気の変化
立秋の初候は「涼風至(すずかぜいたる)」です。 涼しい風が吹き始めるころをいいます。 ただし、日本の感覚では、この時期はまだ盛夏です。日中の暑さは強く、涼しい風どころではないと感じることも多いでしょう。 それでもこの候は、秋の入口を示すもの... -
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大雨 ― 極まった暑さが解き放たれるとき
大暑の末候は「大雨時行(たいうときどきにふる)」です。 大雨が時に降るころをいいます。 大暑は、一年で最も暑さが厳しくなる節気です。その最後に置かれているのが、「大雨」です。 ここには、極まりのあとに訪れる解放という構造があります。 「時行... -
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土 ― 春の潤いと、盛夏の湿りはどう違うのか
大暑の次候は「土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)」です。 土が潤い、蒸し暑くなるころをいいます。 ここでの「土」は、単なる地面ではありません。空気と熱を抱え込む存在としての土です。 同じ“潤い”でも、春とは意味が違います。 まず言葉を分けて...