節気・候・雑節– category –
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節気・候・雑節
山茶始開(つばきはじめてひらく)— 冬を連れてくる山茶花のころ
七十二候を探る 立冬を迎えて間もない頃、風が冷たくなり、空気に冬の気配が混じり始めます。そんな季節にそっと花を開くのが、七十二候にいう「山茶始開(つばきはじめてひらく)」。 その名前だけを見ると「椿(つばき)」が咲くように思えますが、実際... -
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橘始黄(たちばなはじめてきばむ)|冬の入口に色づく、日本古来の柑橘の物語
❄ 小雪・末候 橘始黄(たちばなはじめてきばむ)|冬の入口に色づく、日本古来の柑橘の物語 小雪の末候「橘始黄(たちばなはじめてきばむ)」は、橘(たちばな)の実が黄色く色づき始めるころを表す言葉です。 冬が本格的に深まる手前、冷えた空気の中でぽ... -
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金盞香(きんせんかさく)|冬を告げる水仙の花
📗 立冬・末候「金盞香(きんせんこう)」 水仙が冬を告げる ― 中国から日本へ続く香りの物語 七十二候の「金盞香(きんせんこう)」は、金色の盃のような副冠を持つ 水仙(すいせん)の花が香りはじめるころ を指す言葉です。 立冬の末候は、冬の入口から... -
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暦の基本構造 ― 四立・八節・二至二分|太陽と季節のリズム
太陽と季節のリズムを知る...四立・八節・二至二分 🌞 暦のはじまりは、太陽の動きから 暦(こよみ)は、もともと太陽と自然のリズムを観察することから生まれました。 日の出や日の入りの位置、昼と夜の長さの変化――それらを細かく記録するうちに、人... -
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暦の折り目 ― 雑節と節目の文化
暦の折り目ー雑節(ざっせつ)と節目(ふしめ)に息づく日本の暦文化 🌿 暦の「折り目」とは 暦には、太陽の動きを基準とする二十四節気のほかに、季節を示す目印、生活や農作業の感覚をもとにした「雑節(ざっせつ)」があります。 すなわち、雑節は... -
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【穀雨・末候】 牡丹華(ぼたんはなさく)| 4月29日頃
🌺 穀雨・末候 牡丹華(ぼたんはなさく) 🌤 自然 ― 春を飾る、牡丹の花ひらくころ 穀雨の末候は「牡丹華(ぼたんはなさく)」。 “牡丹の花が咲く”という意味で、令和8年(2026年)は4月29日ごろ、太陽黄経およそ40度。 春の終わりにふさわしく、華... -
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【穀雨・次候】 霜止出苗(しもやみてなえいずる)| 4月24日頃
🌿 穀雨・次候 霜止出苗(しもやみてなえいずる) 🌤 自然 ― 霜が止み、苗がすくすくと伸びるころ 穀雨の次候は「霜止出苗(しもやみてなえいずる)」。 “霜が降りなくなり、苗が伸びはじめる”という意味で、令和8年(2026年)は4月24日ごろ、太陽黄経... -
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【穀雨・初候】 葭始生(あしはじめてしょうず)| 4月19日頃
🌱 穀雨・初候 葭始生(あしはじめてしょうず) 🌤 自然 ― 水辺に葦の若芽が顔を出すころ 穀雨の初候は「葭始生(あしはじめてしょうず)」。 “葦(あし/よし)が芽を吹きはじめる”という意味で、令和8年(2026年)は4月19日ごろ、太陽黄経およそ30度... -
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【穀雨】(こくう) 4月19日|穀物をうるおす春雨が降る…
🌾 穀雨(こくう) 🌤 自然 ― 春の雨が百穀を潤すころ 穀雨は二十四節気の第六節。太陽黄経は30度、令和8年(2026年)は4月19日。 “百穀を潤す春の雨”という意味を持ち、田畑にとってもっとも恵み深い時期です。 春の終わりに降るこの雨は、やわらか...