七十二候– category –
-
七十二候
魚(うお)|氷の下で、春はもう動いている
魚上氷(うお こおりを いずる)。立春・末候を表す七十二候です。 この候の言葉は、少し不思議です。 春の兆し、というと――私たちはつい「花」や「芽吹き」を思い浮かべます。ところが七十二候は、ここで魚を持ってきます。 魚。 しかも「魚が現れる」と... -
七十二候
鶯(うぐいす)|春は「声」から始まる
鶯(うぐいす)――春を告げる鳥、と聞けば、多くの人が思い浮かべる名前です。 立春・次候は、七十二候で黄鶯睍睆(うぐいす なく)。「鶯が鳴き始めるころ」を表した候です。 まだ寒い。景色も冬に寄っている。けれど、どこかで声だけが先に春を始める――。... -
七十二候
東風(こち)|氷をほどく、春のはじまりの風
東風(こち)――春を告げる風の名です。 立春・初候は、七十二候で「東風解凍(こち こおりを とく)」といいます。文字どおり、「東風が吹いて氷が解け始めるころ」を表した候です。 氷を割るのは太陽の光であって、風が氷を解かすわけではない。理屈だけ... -
七十二候
鶏|鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく)|大寒・末候
— 冬の極みに訪れる、生命のリズムの再始動 — 1.冬の底で始まる「命のリズム」 七十二候「鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく)」は、大寒・末候に訪れる季節の変化をあらわす言葉です。 「乳(にゅう)」は“卵を産む”の意味。一年で最も寒い時期に、鶏... -
七十二候
沢の水|水沢腹堅(みずさわこおりかたし)|大寒・次候
凍てつく沢の水|水沢腹堅(みずさわこおりかたし) 大寒のころ、山あいの沢に張る氷は、一年でもっとも硬く、厚く、透明度を増していきます。七十二候「水沢腹堅(さわみず こおりつめる)」は、その厳しい冷え込みが水の世界までも支配する瞬間を切り取... -
七十二候
蕗|款冬華(ふきのはなさく)|大寒・初候
1.冬の底で咲く、蕗(ふき)の不思議 一年のうちで最も寒い時期──大寒。その初候「款冬華(ふきのはなさく)」は、雪の下で密かに顔を出す 蕗の花(=蕗の薹 ふきのとう) を指します。 蕗は、春の山菜という印象が強い植物ですが、実は 花が咲くのは「... -
七十二候
雉|雉始雊(きじはじめてなく)|小寒・末候
🐦雉始雊(きじはじめてなく) は、小寒の末候にあたる七十二候で、冬の寒さが極まる頃に「雄の雉が鳴き始める」ことを示す季節語です。冬の田畑が静まり返る中、鋭く響く“ケーン”という雄の雉の声は、厳しい寒さのただ中で訪れる「季節の転換の予兆」とも... -
七十二候
地中の水|水泉動(しみずあたたかをふくむ)|小寒・次候
■ 冬の大地の下で起きていること 七十二候・小寒の次候「水泉動(しみず あたたかをふくむ)」は、「地中の泉(しみず)が、ぬるみを帯びて動き始める」という自然現象を象徴的に表現した語です。 地表は一年で最も冷え込む頃ですが、陽光が少しずつ力を取... -
七十二候
芹|芹乃栄(せりすなわちさかう)|小寒・初候|冬に力を宿す野の香り
❄ 小寒・初候「芹乃栄(せりすなわちさかう)」 ■ 1.冬に勢いづく「芹」という植物 芹(せり)は、冬から早春にかけて瑞々しい葉を伸ばす、日本古来の香味野菜です。寒さが深まる小寒のころ、地表の冷気にも負けず、むしろ力を増すように広がることから...