🌿 自然 ― 春から夏へ移るころ
春の土用は、立夏の直前に設けられる土用の期間です。
土用は春・夏・秋・冬の年4回あり、それぞれ立春・立夏・立秋・立冬の前に置かれます。
春の土用入りは、太陽が黄経27度に達したときです。
春も終盤を迎え、草木の緑はいっそう濃くなり、日差しにも初夏の気配が感じられるようになります。
一方で、朝晩と日中の気温差が大きい日もあり、天候が変わりやすいころです。
春の土用は、暦の上で春から夏へ移る直前の時期にあたります。

【土用】(どよう)
春の土用は立夏前の18日間のこと、
春の土用 太陽黄経: 27°
🏠 暮らし ― 初夏を迎える準備
春の土用のころは、季節が春から初夏へ向かいます。
衣類や寝具を少しずつ入れ替えたり、暑い季節に向けた暮らしの準備を始めたりするころです。
庭や畑では草木の成長が盛んになり、農作業も忙しくなる時期と重なります。
ただし、土用そのものが「休養期間」や「養生期間」と定められているわけではありません。
季節の変わり目として、暮らしを次の季節へ移していく時期と捉えるのが自然です。
🍲 旬 ― 春の名残と初夏の味覚
春の土用のころは、春の食材を楽しみながら、初夏の味覚も少しずつ加わってきます。
たけのこ、ふき、うどなどの春の野菜や山菜。
新玉ねぎや春キャベツなども、この時期らしい食材です。
魚介類では、地域によって初鰹などが旬を迎えます。
また、新茶の季節も近づき、春から初夏へと食卓の印象が変わっていきます。
「土用だから特定のものを食べる」というより、季節の移り変わりを旬の食材から感じる時期として紹介するのがよいでしょう。

🗓 暦 ― 太陽黄経27°、立夏前の土用
土用は、二十四節気そのものではなく、雑節の一つです。
春の土用は、太陽が黄経27度に達したときから始まり、立夏の前日まで続きます。
立夏は太陽黄経45度ですから、その18度前が春の土用入りになります。
暦の流れで見ると、
清明
↓
春の土用入り
↓
穀雨
↓
立夏
と進みます。
ここは少し重要です。
春の土用は「穀雨のあとに始まる」のではなく、穀雨より前に土用入りし、その期間中に穀雨を迎える年が基本です。
春の二十四節気が穀雨で締めくくられ、その後、立夏を迎えるまで春の土用が続きます。
土用の期間は毎年まったく同じ長さではありませんが、およそ18日間です。
🌱 土用は年4回
「土用」と聞くと、夏の土用を思い浮かべることが多いですが、土用は年4回あります。
冬の土用 立春前
春の土用 立夏前
夏の土用 立秋前
秋の土用 立冬前
それぞれ、季節の始まりとなる「四立」の直前に置かれます。
春の土用は、そのうち春から夏へ移る前の土用です。
参考リンク
💬 ひとこと
春の土用は、立夏を迎える直前の時期です。
草木は勢いよく伸び、春の景色の中に初夏の気配が増えていきます。
春から夏へ。
春の土用は、季節が次の段階へ移る直前に置かれた雑節です。
次の雑節… 八十八夜

ひとつ前の雑節… 彼岸(春の彼岸)

\ +深堀り です/

