❄ 自然 ― 寒さの中で春へ向かうころ
冬の土用は、立春の直前に設けられる土用の期間です。
土用は春・夏・秋・冬の年4回あり、それぞれ立春・立夏・立秋・立冬の前に置かれます。
冬の土用入りは、太陽が黄経297度に達したときです。
一年でも寒さの厳しい時期にあたりますが、冬至を過ぎて日脚は少しずつ伸びています。
雪や氷に覆われる地域もある一方で、梅のつぼみがふくらむなど、自然の中には春へ向かう小さな変化も現れ始めます。
冬の土用は、寒さのただ中にありながら、暦の上では春へ移る直前の時期です。

【土用】 (どよう)
立春前の18日間
冬の土用入り:太陽黄経 297°
🏠 暮らし ― 寒の時期と春支度
冬の土用は、小寒・大寒を含む「寒」の時期と重なります。
寒さが厳しいため、暖房や防寒を意識しながら過ごすころです。
一方で、立春が近づくにつれて、節分など春を迎える行事も控えています。
冬物を使いながらも、少しずつ次の季節を意識し始める時期です。
寒さの中で春を待つ、そんな暮らしの節目として冬の土用を見ることができます。
🍲 旬 ― 冬の味覚を楽しむ
冬の土用のころは、寒さの中でおいしさを増す食材が豊富です。
魚介では、ブリ、タラ、アンコウ、牡蠣など。
野菜では、大根、白菜、長ねぎ、ごぼうなどが冬の食卓を支えます。
鍋物や煮物など、温かな料理がうれしい季節です。
また、寒の時期ならではの保存食や発酵食品づくりも行われてきました。
冬の味覚を楽しみながら、少しずつ春の訪れを待つころです。


🗓 暦 ― 太陽黄経297°、立春前の土用
土用は、二十四節気そのものではなく、雑節の一つです。
冬の土用は、太陽が黄経297度に達したときから始まり、立春の前日まで続きます。
立春は太陽黄経315度ですから、その18度前が冬の土用入りになります。
土用の期間は毎年まったく同じ長さではありませんが、およそ18日間です。
暦の流れで見ると、
小寒
↓
大寒
↓
冬の土用
↓
節分
↓
立春
と、冬から春へ向かって進んでいきます。
冬の土用は、寒さの厳しい時期に置かれた、春直前の雑節です。
🌱 土用は年4回
「土用」と聞くと、夏の土用を思い浮かべることが多いですが、土用は年4回あります。
冬の土用 立春前
春の土用 立夏前
夏の土用 立秋前
秋の土用 立冬前
それぞれ、季節の始まりとなる四立の前に置かれています。
冬の土用は、その中でも冬から春へ移る直前の土用です。
💬 ひとこと
冬の土用は、立春を迎える直前の時期です。
寒さはまだ厳しくても、冬至から伸びてきた日脚や、少しずつふくらむ木々の芽には、春へ向かう変化があります。
冬の終わりと、春の始まりのあいだ。
冬の土用は、そんな季節の移り変わりを感じる雑節です。
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