国立天文台「令和9年暦要項」に基づき、データ整理しています。
🌤 自然 ― 寒の入り、冬の寒さが本格化するころ
小寒(しょうかん)は、二十四節気の第二十三節気です。
太陽黄経は285度。国立天文台では「寒の入りで、寒気がましてくる」と説明されています。
小寒から大寒を経て、立春の前日までが「寒(かん)」の時期です。その始まりにあたることから、小寒は「寒の入り」とも呼ばれます。
冬至を過ぎ、昼の時間は少しずつ長くなっていきますが、寒さはむしろこれからが本番です。
冷たい季節風が吹き、各地で霜や氷、雪が見られるころ。厳しい冬の景色のなかにも、季節はゆっくりと春へ向かっています。

【小寒】 (しょうかん)
寒の入りで、寒気がましてくる
月:十二月節 太陽黄経:285°

🏠 暮らし ― 寒の水と寒仕込み
小寒を迎えると「寒」の季節に入ります。
この時期に汲んだ水は「寒の水」と呼ばれ、昔から酒や味噌、醤油などの仕込みに用いられてきました。
寒い時期に行う仕込みは「寒仕込み」と呼ばれます。
気温の低い冬は発酵や熟成をゆっくり進めやすいことから、日本酒や味噌など、今も寒の時期に仕込みを行うものがあります。
また、小寒のころは正月の行事が一段落し、普段の暮らしへと戻っていくころでもあります。
寒さはさらに厳しくなります。温かい料理を囲みながら、冬を健やかに過ごす工夫が暮らしの中に息づいています。
「小寒の氷、大寒に解く」という言葉もあります。
小寒よりさらに寒いはずの大寒に、かえって暖かくなることがある――季節が暦どおりには進まないことを表した言葉です。
🍲 旬 ― 寒さの中で味わう冬の恵み
小寒のころは、冬の食材がおいしさを増す季節です。
魚介では、ブリやタラ、アンコウ、牡蠣などが冬を代表する味覚です。
なかでも寒の時期のブリは「寒ブリ」と呼ばれ、冬の味覚として親しまれています。
野菜では、大根、白菜、長ねぎ、春菊など。
鍋物や煮物に向く野菜が旬を迎え、寒い日の食卓を温めます。
果物では、みかんやりんごなどが冬の代表格です。
また、寒の時期に産まれた卵を「寒卵(かんたまご)」と呼び、昔から縁起物として扱う風習も伝わっています。


📚 文化 ― 寒中見舞いと「寒」の暮らし
小寒は「寒の入り」。
このころから立春の前日までが「寒中」と呼ばれる時期です。
この寒中に、相手の健康を気遣って送る挨拶が「寒中見舞い」です。
現在では、松の内を過ぎてから年賀状の返礼として使われることもありますが、本来は寒さの厳しい時期に相手を気遣う季節の挨拶です。
また、寒稽古や寒中水泳など、「寒」の名を冠した行事もあります。
一年で特に寒い時期だからこそ、寒さと向き合いながら心身を整える――そんな日本の冬の文化が残されています。
🗓 暦 ― 太陽黄経285°、十二月節
小寒は、冬至と大寒の間に位置する二十四節気です。
太陽が黄経285度に達したときが小寒となり、暦では「十二月節」にあたります。
国立天文台の二十四節気の説明では、
「寒の入りで、寒気がましてくる」
とされています。
冬至を過ぎて日脚は少しずつ伸びていますが、地上の寒さはこれからさらに厳しくなります。
暦の上では、小寒から大寒へ、そして立春へ。
一年で最も寒い時期を通りながら、季節は少しずつ春へ向かって進んでいきます。
🌿 小寒の七十二候
小寒の約15日間は、さらに三つの七十二候に分けられます。
初候 芹乃栄(せりすなわちさかう)
芹がよく生育するころ。
次候 水泉動(しみずあたたかをふくむ)
地中で凍っていた泉が、少しずつ動き始めるころ。
末候 雉始雊(きじはじめてなく)
雄の雉が鳴き始めるころ。
厳しい寒さのただ中にありながら、七十二候には、春へ向かう小さな動きが描かれています。
💬 ひとこと
小寒を迎えると、いよいよ「寒」の季節です。
冬至を過ぎて日脚は伸び始めても、寒さはこれから深まっていきます。
けれど、七十二候をたどれば、芹が育ち、地中の水が動き、雉が鳴き始める――。
厳しい冬の中にも、次の季節へ向かう気配があります。
小寒は、寒さの始まりを知らせると同時に、春へ向かう小さな変化を感じる節気でもあります。
二十四節気 小寒の次…大寒

二十四節気 小寒のひとつ前…冬至

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