【立夏】(りっか)
夏の気配が感じられる
月: 四月節 太陽黄経: 45°


初候
蛙始鳴 (かわずはじめてなく)
蛙が鳴き始める

📷 街中の小河川のほとり
川面に映る空にも初夏の光が感じられ、川中の小石には小魚を狙う川鵜が集い、活発な生き物の気配を感じながら力を秘めて佇んでいます。
春の穏やかさに別れを告げるように、風は少しずつ暖かく、強くなり、
草木の緑がいっそう力を増してきました。
🌿 5月5日は立夏(りっか)。
二十四節気のひとつ。暦の上では夏の始まり。太陽黄経は45°、旧暦では「四月節」にあたります。
肌寒さが残る年もありますが、この頃から自然界の動きは明らかに「夏型」に。
木々は日差しを浴びて勢いを増し、空を飛ぶ鳥たちの声にも活気が宿ります。
そして、田んぼの水音や、水辺に響く鳴き声が聞こえ始めるころ。
🐸七十二候 「立夏」の初候は、 【蛙始鳴(かわず はじめて なく)】。
田んぼに響く命の声が戻ってきました。水田に水が入り、日差しが暖かくなると、
いよいよカエルたちの動きも見えてきます。

それは、いつの頃からなのか太古の昔から引き継がれてきたあらゆる命の中に、土の中から這い出てくるタイミングをどこからか小さな命が一斉に感じ取り自らもエネルギーを生み出して活動を始める何かを持っている…。地上にある命を持つもの全てが、月の満ち欠けや星々の位置に何かを教えらているかの如く、あるときを感じ、その時を過ごしてゆく…。
二十四節気や七十二候は、命の意味を目に見えるその時にその時に示しながら、更に命の意味を探求していくための目印なのかもしれませんね。目印をつけるのも人、見つけるのも人ですから…
こんなこと、この時期の感じるのは、私が5月生まれだからかもしれませんね。
田んぼの話から、いろんなことを考えてしまいましたが、いよいよ夏です、立夏です。
そして聞こえてきませんか?「ケロケロ」「クワッ クワッ」という鳴き声。田んぼの季節、夏の入口を告げる音でもあります。
🌾 皆さんの近くの田んぼ、少しずつ水が張られはじめましたか?
田植えが終始まったところ、終わったところもあるでしょうね。
そのうち蛙の声も耳に届くでしょうね。
きっとその時には、 やはり夏を感じますね。間違いなく…。

5月4日は「みどりの日」。
自然に感謝し、やすらぎを感じる日です。
自然や命に感謝をし、その恵みに思いをはせる祝日です。
新緑がまぶしいこの季節――
風にそよぐ木々の音や、草花の香りが日々の慌ただしさの中で、ふと心を和らげてくれます。
静かな視線で空を見つめるその姿には、
自然と人とのつながりや、祈りというものの原点があるように感じるのです。
🌸 白く小さな花をたくさん咲かせる、かすみ草。
どこか控えめだけれど、確かにそこに咲くその姿が、
初夏の風景にやさしさを添えてくれます。
みどりの季節、やさしい花も静かに咲いています。

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