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二十四節気|処暑(しょしょ)暑さがおさまるころ
「処暑(しょしょ)」は、二十四節気のひとつで暑さがおさまり始める時期を意味します。
2025年の処暑は、8月23日(土)。次の節気「白露」までの約15日間が該当します。
「処」は“とどまる”という意味で、夏の盛りに吹き荒れていた熱気が少しずつ落ち着き、朝夕に涼しさを感じ始める頃です。
とはいえ近年は残暑が厳しく、この時期でも猛暑日になる地域は少なくありません。気を付けましょう。

【処暑】(しょしょ)
暑さがおさまるころ
月: 七月中 太陽黄経:150°

夏から秋へ、景色が変わる
処暑を迎えると、昼間の入道雲はだんだんと減り、空にはうろこ雲やいわし雲が広がり始めます。
時々出ていましたよね、うろこ雲。
一方で、稲穂が色づきはじめ、トンボや秋の虫が増えてくるなど、秋の兆しも随所に現れます。
朝は稲穂の上に薄く霧がかかることもあり、空気の質が変わっていくのを感じられ、夕方の風は、真夏の熱気を含んだものから、少し乾いた秋の風に変化。
とはいえ、台風シーズンでもあり、大雨や強風に見舞われることもあり、天候は安定しません。
動植物の変化
- 稲穂が黄金色に:早生の稲は収穫間近
- 赤とんぼの群れ:水田や河川敷で多く見られる
- 虫の音が増加:夜にはコオロギやスズムシの鳴き声が響く
- 花の移り変わり:ひまわりが終わり、コスモスが開花し始める地域も
夏休み終盤の地方行事
処暑のころは、夏休みも終盤にあたります。
各地で伝統的な祭りや花火大会が開催され、観光地は最後の賑わいを見せます。
- 阿波おどり:本場徳島県ではお盆を中心に開催されますが、最近では各地で、阿波踊りが行われたり、関連イベントも多いですね。
- 全国各地の送り火・燈籠流し:お盆後の行事として地域により継続
- 八朔祭(和歌山県・熊野那智大社など):旧暦8月1日(年により処暑と重なる)
- 大規模花火大会:新潟「片貝まつり」、北海道「おたる潮まつり」など
食卓にのぼる旬の味
この時期は、ぶどう・梨・イチジクが全国的に出回り、桃は晩生種が終盤を迎えます。
秋の気配を先取りするように、サンマや新米(早生品種)が登場する地域もあります。
- 果物:ぶどう(巨峰・ピオーネ・シャインマスカット)、梨(幸水・豊水)、桃(晩生種)、イチジク
- 魚:新さんま(北海道・三陸で初物)、太刀魚
- 野菜:なす、枝豆、とうもろこし(晩生種)
家庭では宿題の追い込みや、夏の疲れを癒すための涼しい料理(冷や汁、ところてん、梨やぶどうの冷やし盛り)が食卓を彩ります。
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ひとこと
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