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【啓蟄・末候】 菜虫化蝶(なむしちょうとなる)| 3月16日頃

🐦 啓蟄・末候 菜虫化蝶(なむしちょうとなる)

🌤 自然 ― さなぎが羽化し、春の蝶が舞うころ

 啓蟄の末候は「菜虫化蝶(なむしちょうとなる)」。

 “青虫がさなぎとなり、蝶になる”という意味を持ちます。
 令和8年(2026年)は3月16日ごろ、太陽黄経はおよそ355度。

 陽射しがいっそうあたたかくなり、春風にのって蝶が舞いはじめる季節です。

 草木は萌え、花は咲き、空には色が戻る。

 生命が躍動する春の中で、蝶の姿は“再生”と“成長”の象徴。
 大地も空も、春の息吹で満たされていきます。


【啓蟄】 (けいちつ)

冬ごもりしていた地中の虫がはい出てくる               

月: 二月節  太陽黄経:345°

末候 菜虫化蝶
(なむしちょうとなる)

青虫が羽化して紋白蝶になる

🏠 暮らし ― 春分を前に、暮らしが整う

 菜虫化蝶のころは、春分の直前。

 昼と夜の長さがほぼ等しくなり、季節のバランスが整います。

 衣替えや模様替えなど、生活を春仕様に変える時期でもあります。

 畑では早生の野菜を植え、庭には花の苗を植え替える姿も見られます。

 年度の区切りを意識し、心も暮らしも軽く整えていく――そんな時期です。

🍲 旬 ― 春の恵みが満ちる食卓

 このころ、菜の花、アスパラガス、うど、たけのこ(早掘り)が出回り、春野菜がそろいます。

 魚では、さわら、いさき、桜鯛など、春の海の幸が豊富に。

 やさしい味わいと色合いが、まさに“春爛漫の味”です。



📚 文化 ― 蝶が象徴する、春といのちの循環

 「菜虫化蝶」は、生命の変化と再生を象徴する候。

 俳句の世界では“蝶”が春の季語の代表とされ、自由で伸びやかな季節の象徴として詠まれています。

 蝶は、冬を越えた生命のよろこびを静かに語りかけます。

🗓 暦 ― 太陽黄経355°、春分を迎える前

 啓蟄・末候は太陽黄経355°前後。

 令和8年の春分は3月20日で、この候を過ぎると春の中心へと移ります。

 昼の時間が長くなり、世界は光に満ちていきます。

 自然の鼓動が最も明るく響く季節です。

💬 ひとこと

 ひらひらと舞う蝶の姿。
 その一瞬に、冬を越えた生命の強さと美しさを見る。

 春の光の中で、自然も心も軽やかに羽ばたく季節です。


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