夏至(6月21日)特集…二十四節気…月齢…七十二候…二至二分

🌞夏至(げし)|昼が一番長い日と、梅雨の恵み

「夏至(げし)」は、二十四節気の中でもとくに印象的な節気のひとつ。
2025年の夏至は、6月21日(土)0時51分(日本時間)です。計算は瞬間なのです。

この日は太陽が最も高く昇り、昼の時間が一年で最も長くなります。
ただし日本ではちょうど「入梅」の時期と重なるため、晴れやかな空というよりは、しとしとと降る雨とともに迎える印象の方が強いかもしれません。

🔎 夏至とは?意味と天文的な定義

夏至とは、太陽が黄経90度の位置に達する瞬間を指す天文上の節目。
つまり、「北半球で昼がいちばん長い日」です。
この頃の日本列島は、すでに暑さの片鱗を見せはじめ、田畑の作物もどんどん生長を加速させていきます。

暦の上では「夏至」から次の節気「小暑」までのおよそ15日間が、夏至の期間となります。二十四節気は、計算による瞬間と、その瞬間に始まる期間という面を持ちます。

🪻七十二候:乃東枯(なつかれくさ かるる)

夏至の初候にあたるのが、「乃東枯(なつかれくさ かるる)」
漢字では「乃東」と書いて「だいとう」とも読みますが、古くは薬草として知られる「ウツボグサ(夏枯草)」のことを指します。

冬に芽吹いて、夏至に枯れる。
この草はまさに、夏至という季節のリズムを象徴する植物。
その穂が黒ずんで枯れていく姿が「枯るる」と詠まれ、季語にもなっています。

この草は、旧暦の季節と見事に呼応する植物であり、自然のリズムを示す“時の使者”のような存在です。

現代では「ウツボグサ」という名で知られ、山野や草地に自生しています。

🍒 夏至の味覚|瑞々しい果物と、雨の恵み

この時期の楽しみといえば、果物の旬です。
梅雨の雨が育てた果実たちは、甘みと酸味のバランスが抜群。

たとえば、さくらんぼ、完熟マンゴー、メロン、スイカなど。
全国各地から届く「ふるさとフルーツ」はまさに今が食べごろです。

特集ページはこちら: 🍑 ふるさとフルーツ今が旬【夏至~小暑編】

🧊 夏の冷菓・スイーツも見逃せない!

旬の果物を使ったゼリーやシャーベット、ジェラートなども、この時期ならではの涼味。
ひんやりした甘さが、じめじめした空気をリセットしてくれます。

特集ページはこちら: 【夏の冷菓特集】ふるさと納税スイーツ一覧

🌝 月の暦から見る夏至|朔と望の距離感

下の方に朔弦望の表があります。満月が11日、下弦が19日、朔(新月)が25日となっていますから、21日の夏至からは、下弦を過ぎていて新月に近づいていく頃、ということがわかりますね。

すなわち、夏至は“満月が遠ざかる頃”と重なります。
太陽が最も高くなる一方、月は低くなり、夏の夜は月の出が遅く、夜空にぽっかりと浮かぶ満月はより地平線に近く見えます。

陰と陽のバランスを感じる――そんな時期でもあるのです。

名称時:分
芒種518:57
夏至2111:42

朔弦望  このあたり、国立天文台にリンクしています。

名称時:分
上弦312:41
望(満月)1116:44
下弦194:19
朔(新月)2519:32

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