北風 ― 木の葉を吹き払う冬の風

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小雪の次候は「朔風払葉(さくふうこのはをはらう)」です。

北風が吹き、木の葉を吹き払うころをいいます。

ここでいう「朔風(さくふう)」とは、北から吹く冷たい風のことです。
冬に近づくと、北からの風が強くなり、木々の葉を次第に落としていきます。

この風の変化が、季節の節目として七十二候に取り入れられました。


朔風とは何か

朔という字には、
北という意味があります。

そのため朔風とは、
北方から吹いてくる風を指します。


冬になると、
大陸の冷たい空気が南へ流れ込みます。

この空気が、
北風として吹き込んできます。


その風は乾いて冷たく、
冬の訪れを強く感じさせます。


なぜ葉が落ちるのか

秋になると、
多くの木は葉を落とします。

これは、
冬の寒さに備えるためです。


冬は水分が不足しやすく、
葉を保つことが難しくなります。


そのため植物は、
葉を落として活動を抑えます。


葉が弱くなると、
風によって落とされやすくなります。


この時期の北風は、
残った葉を吹き落としていきます。


落葉と風の関係

落葉は、
必ずしも一度に起こるわけではありません。


葉の色が変わり、
枝から離れやすくなります。


その状態で風が吹くと、
葉は一斉に舞い落ちます。


晩秋から初冬にかけて、
この光景がよく見られます。


その様子が、
「払葉」という言葉で表されています。


中国の自然観察

七十二候が成立した中国北部では、
冬の季節風がはっきりと現れます。


寒気が南へ流れ込み、
乾いた北風が吹き始めます。


この風は強く、
木の葉を吹き落とすことがあります。


そのため、
朔風払葉という表現が
季節の変化として取り入れられました。


日本の風土との違い

日本でも冬になると、
北風が強く吹きます。


特に冬型の気圧配置になると、
大陸から冷たい空気が流れ込みます。


その風は、
落葉の季節と重なります。


そのため日本でも、
北風によって木の葉が舞う光景が見られます。


ただし日本では、
地域によって風の強さや時期に違いがあります。


それでも、
晩秋から初冬にかけての風景として
よく当てはまる候といえます。


小雪三候の流れ

小雪の三候は、

虹蔵不見
朔風払葉
橘始黄

と続きます。


虹が姿を隠し、
北風が葉を落とし、
果実が色づきます。


空、風、植物の順に、
冬へ向かう自然が描かれています。


朔風払葉は、
その中心に置かれた候です。


冬を知らせる風

風は、
季節の変化を強く感じさせるものです。


冷たい北風が吹き始めると、
空気は一気に冬らしくなります。


その風が、
残った木の葉を吹き払います。


舞い落ちる葉の光景は、
冬が近づいていることを知らせます。


朔風払葉は、
冬の風が木々を変える季節を示す候です。


要点整理

・朔風は北から吹く冬の風です
・落葉は冬への準備として起こります
・風によって葉が落ちやすくなります
・冬の風の始まりを示す候です


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