立冬の初候は「山茶始開(つばきはじめてひらく)」です。
山茶の花が開き始めるころをいいます。
立冬は、暦の上で冬が始まる節気です。
この節気の最初に置かれているのが、山茶の開花です。
多くの植物が活動を弱める季節に、
花を咲かせる植物があることを示しています。
山茶とはどのような植物か
山茶はツバキ科の常緑樹です。
厚く光沢のある葉を持ち、
冬の寒い時期に花を咲かせる特徴があります。
日本では、
ツバキやサザンカがよく知られています。
花の形は単純で、
大きな花びらと黄色い雄しべを持ちます。
寒い空気の中でも、
鮮やかな色の花をつけます。
冬に咲く理由
多くの植物は、
暖かい季節に花を咲かせます。
しかし山茶の仲間は、
秋から冬にかけて開花します。
常緑樹であるため、
冬でも葉を保ち、光合成を続けることができます。
そのため、
寒い季節でも花を咲かせることができます。
この特徴が、
冬の入口を示す植物として注目されました。
「山茶」という言葉
「山茶」は、
もともと中国でツバキ類を指す言葉でした。
中国では、
山に生えるツバキの仲間をまとめて
山茶と呼びました。
七十二候では、
その花が咲き始める現象を取り上げています。
つまり、
冬の入口に現れる花として
暦に組み込まれたのです。
中国の自然との関係
七十二候が成立した中国南部では、
ツバキの仲間が野生で広く見られます。
冬のはじめに花を咲かせる植物として、
よく知られていました。
そのため、
山茶の開花は
冬の到来を知らせる自然現象とされました。
日本の風土との違い
日本では、
ツバキやサザンカが冬の花として知られています。
地域によって違いはありますが、
サザンカは秋から冬にかけて咲き始めます。
ツバキはもう少し遅く、
冬から春にかけて咲くものが多く見られます。
そのため日本では、
山茶始開はサザンカの開花として理解されることが多くあります。
このように、
中国の表現が日本の植物に読み替えられています。
立冬三候の入口
立冬の三候は、
山茶始開
地始凍
金盞香
と続きます。
花が咲き、
地面が凍り始め、
冬の植物が香ります。
自然は、
完全な冬へ向けて変化していきます。
山茶始開は、
その最初の段階を示しています。
冬の最初の花
冬は、
花が少なくなる季節です。
その中で、
山茶の花は静かに咲き始めます。
冷たい空気の中に現れる花は、
冬の景色の中で特に目立ちます。
立冬のころ、
庭や山で山茶の花が開き始めます。
山茶始開は、
冬の入口に現れる最初の花を示す候です。
要点整理
・山茶はツバキ科の常緑樹です
・秋から冬にかけて花を咲かせます
・中国では冬の花として知られていました
・立冬のころに開花が始まります

