七十二候– category –
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七十二候
半夏 ― 湿りの中から現れる草
夏至の末候は「半夏生(はんげしょうず)」です。 半夏が生え出るころをいいます。 ここでいう半夏は、一般にカラスビシャクを指します。湿った場所に芽を出し、独特の形をした仏炎苞を立てる植物です。 夏至三候の最後に、この草が置かれていることには意... -
七十二候
菖蒲 ― 水辺に立つ花が示す盛夏への移行
夏至の次候は「菖蒲華(あやめはなさく)」です。 菖蒲が花を咲かせるころをいいます。 夏至の初候で「枯れ」が置かれ、次に来るのが「花が咲く」という現象です。 この並びは偶然ではありません。 ここでいう「菖蒲」とは何か 「菖蒲」と書いて「あやめ」... -
七十二候
夏枯草 ― 夏至に「枯れる草」が置かれた理由
夏至の初候は「乃東枯(なつかれくさかるる)」です。 ここでいう「乃東(ないとう)」は、一般に 夏枯草(なつかれくさ) と呼ばれる植物を指します。別名としては ウツボグサ の名でも知られています。 夏至は、一年で日が最も長い節気です。光が極まる... -
七十二候
紅花 ― 色が満ちる季節の証
小満の次候は「紅花栄(べにばなさかう)」です。 紅花が盛んに咲くころをいいます。 花の名がそのまま候になっていることからも、この植物がいかに季節の目印として重要だったかがわかります。 なぜ紅花だったのか 紅花は、単に野に咲く花ではありません... -
七十二候
蛍 ― なぜ「腐草」から生まれると考えられたのか
芒種の次候は「腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)」です。 文字通りに読めば、「腐った草が蛍になる」という意味になります。 現代の知識から見れば、生物学的に正しい説明ではありません。 しかし、この表現を単なる誤りとして片づけるのは適切では... -
七十二候
蛙 ― なぜ季節のしるしとして選ばれたのか
水辺から響く蛙の声は、古くから季節の進みを知らせる合図とされてきました。 立夏の初候は、蛙始鳴。 では、なぜ数ある動物の中で、蛙がその役目を担うことになったのでしょうか。 第一に、蛙は「確実に変化を示す存在」だからです。蛙が鳴き始めるには条... -
七十二候
蚯蚓 ― 土が目覚めるとき
立夏の次候には「蚯蚓出(みみずいずる)」という言葉があります。文字通り、土の中にいた蚯蚓が地上に現れ始めるころを指します。 目立つ花や鳥ではなく、土の中の小さな生きものが季節の指標として選ばれている点に、この候の特徴があります。 では、な... -
七十二候
梅 ― 実が黄ばむ季節の到達点
芒種の末候は「梅子黄(うめのみきばむ)」です。 梅の実が黄みを帯び、熟し始めるころをいいます。 花の梅ではなく、「実」の変化が選ばれているところに、この候の特徴があります。 なぜ“実”なのか 梅の花は早春に咲きます。 しかし、七十二候がここで取... -
七十二候
蟷螂 ― 刃を持つ小さな捕食者
芒種の初候は「蟷螂生(かまきりしょうず)」です。 田に稲の苗が植えられ、穀物の種まきが進むころ、かまきりが姿を現し始めます。 なぜ蟷螂が、この時期のしるしとして選ばれたのでしょうか。 「生ずる」という表現の意味 ここで使われる「生」は、単な...