※本記事は、2025年6月28日に「【夏至・末候】 半夏生(はんげしょうず) 雑節・半夏生7月1日」として公開した雑節・半夏生と夏至・末候(半夏生)を併記した記事をもとに再構成し、雑節「半夏生」の単独記事として整理したものです。
目次
雑節・半夏生(はんげしょう)
2025年の半夏生:7月1日(火)23時13分(太陽黄経100°)※令和7年 暦要項
半夏生(はんげしょう)は、夏至から数えて11日目にあたり、農事の大切な節目とされてきました。七十二候の末候〈半夏生ず〉と重なりつつも、暦の上では「雑節」として独立した意味を持ちます。

【半夏生】(はんげしょう)
太陰太陽暦では夏至より10日後とされていた。半夏(烏柄杓:カラスビシャク)という草が生える頃。
太陽黄経: 100°
「半夏」とは?
半夏とは薬草の烏柄杓(からすびしゃく)のこと。その芽が土から現れる頃を「半夏生ず」と呼びます。一方、雑節としての「半夏生」は、暦要項で太陽黄経100°に定義され、毎年日付が定まります。
農作業の区切り
昔から「半夏生までに田植えを終えるべし」とされ、この日を過ぎると根付きが悪い、豊作にならないと忌避されました。農村では田植えの完了を祝う日でもあり、農のリズムを象徴する節目です。
地域ごとの食文化
- 関西:タコを食べる(稲の根がタコ足のように張るように願う)
- 福井県:焼き鯖で精をつける
- 香川県:農作業を労う「半夏生うどん」
- 新潟県:赤飯やよもぎ餅「半夏生餅」
こうした食文化には、農作業を労い、次の季節に備えるという意味が込められています。
梅雨末期と夏の気配
半夏生の頃は梅雨の末期。蒸し暑さが増し、雷雨や集中豪雨も多くなります。田んぼには青稲がそよぎ、蝉の声も聞こえ始め、季節は確実に夏本番へ移っていきます。
締めくくりに
七十二候の「半夏生」と雑節の「半夏生」。どちらも自然の区切りを示し、農と暮らしを結びつけてきました。雨が続く時期ですが、季節のリズムに寄り添いながら一息つく節目でもあります。
記事整理の経過
本記事は、2025年6月28日に「【夏至・末候】 半夏生(はんげしょうず) 雑節・半夏生7月1日」として公開した雑節・半夏生と夏至・末候(半夏生)を併記した記事をもとに再構成し、雑節「半夏生」の単独記事として整理したものです。
もとの併記した記事は、タイトルはそのまま存続させ、内部記事の冒頭に経緯説明し、七十二候の記事「【夏至・末候】 半夏生(はんげしょうず)…7月1日頃」の副題で夏至・末候〈半夏生〉の記事として、一部内容補完したうえで、公開済みの公開済みの他の七十二候記事、節気の初候・次候・末候記事と同様の扱いといたします。
元記事は以下の関連リンクからご覧いただけます。

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