【大暑】(7月22日)…夏の暑さがもっとも極まるころ

二十四節気:大暑(たいしょ)

 二十四節気で「大暑(たいしょ)」は、夏の暑さがもっとも極まるころを指します。
2025年の大暑は、7月22日(火)です。ここから次の節気「立秋」までの約15日間が「大暑の期間」となります。

 そういえば、土用の入りが7月19日でした。夏の土用は、立秋前の18日間でしたね。

 大暑は、まさに「夏の極み」。
昼間の強烈な日差し、夜になっても冷めにくい地面の熱、湿度を伴った空気――五感すべてで「夏」を感じる時期です。

大暑(たいしょ)
 
 夏の暑さがもっとも極まるころ

  月: 六月中  太陽黄経:120°

気象と暮らしの特徴

 この時期、日本列島は梅雨が明け、各地で猛暑日が記録されることも増えてきます。
今年、令和7年は、日本列島、東北北部まで梅雨が明けたばかりですが、一方で、この時期は、台風の発生や接近、夕立、雷雨といった急激な天候の変化も多く、自然のエネルギーが最高潮に達するころです。

 昔の人々は、体力をつけるためにうなぎや酢の物を食べたり、**土用干し(梅や布の天日干し)**をしたりして、季節を上手に乗り切っていました。

 皆さんも土用の丑の日、うな丼、うな重などおいしくいただいたと思いますが、併せて、熱中症対策や睡眠環境の見直しなど、体調管理が重要な時期です。


風物詩と文化

 大暑の頃は、蝉の声のピークを迎えつつあります、田畑の作物が力強く育ちます。
夏祭りや花火大会など、地域の行事も増え、夜空には星や花火が競うように輝きます。

 隅田川花火大会ほ、毎年七月の最終土曜日に行なわれる東京の夏の一大イベントです。享保十八年(1713年)、八代将軍吉宗が、前年の大飢餞の死者を弔うために水神祭を行ない、そのときに花火を上げたのが起源です。鍵屋と玉屋が花火の腕を競い合ったことから、「たまやー」「かぎやー」という掛け声が生まれたとのことです。

 暦の上では、もうすぐ「立秋」というところですが、、実際の暑さはこの大暑からお盆にかけてがピークになるので、自然も人も「夏のクライマックス」を味わう時期ですね。


ひとこと

 大暑は、「夏を乗り切るための知恵」が活きる時期。注意を促している感じですね。
体を守り、暮らしを整えながら、この一瞬の季節をどう味わうかが大切です。


 夕暮れや夜空、涼やかな食や風物詩――小さな「涼」を見つけて過ごしてみましょう。


参考:小暑から立秋に至るタイムライン

 今年は、7月7日から小暑、夏の土用の入りが7月19日、大暑が7月22日となっています。

このあと土用の期間を経て、8月7日に立秋を迎えることとなります。

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