霜降の初候は「霜始降(しもはじめてふる)」です。
霜が降り始めるころをいいます。
霜は、秋の終わりを知らせる自然現象です。
夜の冷え込みが強くなり、地面や草の表面に白い結晶が現れます。
この霜の出現が、季節の節目として暦に取り入れられました。
霜ができる仕組み
霜は、空気中の水蒸気が凍ってできるものです。
夜の間に地面の温度が下がると、
空気中の水分が冷やされます。
温度が氷点下近くまで下がると、
水蒸気は氷の結晶として表面に付着します。
これが霜です。
草や土、屋根、木の葉などに
白い結晶として現れます。
露との違い
秋の初めには、
露がよく見られます。
露は水滴ですが、
霜は氷の結晶です。
気温がさらに下がると、
露は凍って霜になります。
白露から始まった冷え込みは、
この霜降のころに
次の段階へ進みます。
なぜ霜降なのか
霜降という節気の名前は、
この現象から生まれました。
霜が降り始める時期が、
秋の終わりを示す重要な目印だったためです。
農作物にとっても、
霜は大きな意味を持ちます。
霜が降りると、
植物の成長はほぼ止まります。
そのため、
収穫の終わりや冬支度の目安になりました。
中国の気候との関係
七十二候が成立した中国北部では、
霜降のころには夜の気温が急に下がります。
乾いた空気のもとで放射冷却が強く働き、
霜が発生しやすくなります。
そのため、
霜始降という現象が
はっきりと観察されます。
この自然の変化が、
暦の候として取り入れられました。
日本の風土との違い
日本では、
霜が降りる時期は地域によって異なります。
北海道や山間部では
霜降のころに霜が見られることがあります。
しかし平野部では、
実際の霜はもう少し遅い時期になることも多いです。
そのため日本では、
霜降は「霜の気配が現れるころ」と理解されています。
霜降三候の入口
霜降の三候は、
霜始降
霎時施
楓蔦黄
と続きます。
霜が現れ、
冷たい雨が降り、
木々の葉が色づきます。
自然の景色は、
晩秋から初冬へ移っていきます。
霜始降は、
その最初の段階を示しています。
冬の気配
霜は、
冬の始まりを知らせる現象です。
朝の地面に白い結晶が現れると、
空気の冷たさがはっきり感じられます。
秋の終わりと
冬の入口が重なる瞬間です。
霜始降は、
冬の気配が地面に現れる時期を示す候です。
要点整理
・霜は水蒸気が凍ってできる結晶です
・露よりも低い気温で発生します
・農作物の季節の節目になります
・晩秋から初冬への移行を示します

