【霜降・初候】霜始降(しもはじめてふる)|霜が降り始めるころ

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🌿 霜降・初候 ― 霜が降り始める

霜始降(しもはじめてふる)は、二十四節気「霜降」の初候です。

七十二候では、

「霜が降り始める」

ころを表します。

時期の目安は、10月下旬頃です。

寒露の末候「蟋蟀在戸」では、秋の虫の声が人家の近くまで聞こえる季節が描かれました。

霜降に入ると、朝の冷えはいっそう強まり、地面や草木の表面に霜が現れるころへ進みます。

秋の深まりが、今度は白く冷たい霜として目に見える形になります。

【霜降】(そうこう)           月: 九月中  太陽黄経:210°

  霜が降りるころ                            

初候 霜始降  

 (しもはじめてふる)

 霜が降り始める


❄️ 「霜が降る」とは

「霜が降る」という言い方をしますが、霜は雨や雪のように空から落ちてくるものではありません。

晴れて風の弱い夜などに地面や草木の表面が冷え、その周りの水蒸気が氷の結晶となって付着したものです。

朝、草の葉や畑、屋根などが白く見えることがあります。

それが霜です。

昔から「霜が降りる」「霜が降る」と表現されてきたため、七十二候でも「霜始降」と呼ばれています。


🌾 自然 ― 朝の景色が白く変わる

10月下旬頃になると、地域によっては朝の冷え込みがかなり強くなります。

草の先。

畑。

落ち葉。

屋根。

条件がそろうと、こうした場所に白い霜が見られることがあります。

朝日が当たると、霜はきらきらと光り、やがて溶けて消えていきます。

ほんの短い時間だけ現れることもありますが、霜は晩秋から冬へ向かう季節を強く感じさせる自然現象です。


🌍 全国で同じ日に霜が降りるわけではない

ここは、七十二候を読むうえで大切なところです。

霜始降になったからといって、

全国で一斉に霜が降り始める

わけではありません。

霜の時期は、地域、標高、地形、その年の気温などによって大きく異なります。

北海道や山間部では早くから霜が見られることがあります。

一方、暖かな地域では、霜が見られるのはもっと後になることもあります。

七十二候は、自然現象の全国共通の開始日を示すものではなく、その季節を象徴する自然の姿を表した言葉として見ると分かりやすくなります。


💧 白露の「露」から霜へ

少し前の白露・初候には、

草露白(くさのつゆしろし)

がありました。

草の上の露が白く光るころです。

そして霜降・初候では、

霜始降

へ進みます。

露は液体の水滴。

霜は氷の結晶。

朝の冷えが深まるにつれて、暦の中でも「露」から「霜」へと季節が進んでいきます。


🏠 暮らし ― 朝の冷えに冬の気配

霜始降のころになると、朝晩には冬の気配を感じる日も増えてきます。

上着を一枚増やしたり、寝具を厚くしたり、暖房器具の準備を始めたりするころです。

昼間はまだ過ごしやすい日があっても、日が暮れると気温が下がりやすくなります。

秋の服装から、少しずつ冬の支度へ。

霜は自然の現象であると同時に、暮らしの季節を切り替える目安にもなります。


🌾 農作物と霜

霜は、農作物に影響を与えることがあります。

特に寒さに弱い植物では、霜によって葉や茎が傷む場合があります。

一方、作物によっては、寒さを受ける時期を経ながら収穫期を迎えるものもあります。

ただし、「霜が降りたら必ず作物がだめになる」という単純な話ではありません。

植物の種類、霜の強さ、気温、栽培環境によって影響は異なります。

七十二候の記事では、霜が晩秋から冬へ向かう自然の変化の一つであることを中心に見るのがよいでしょう。


🍎 旬 ― 晩秋の味覚

霜始降のころは、秋の味覚がさらに深まる時期です。

柿。

りんご。

みかん。

栗。

梨の晩生品種なども楽しめます。

新米も広く出回り、食卓には秋の実りがそろいます。

野菜では、里芋、れんこん、きのこ類、さつまいもなどが季節を感じさせます。

秋の収穫を楽しみながら、食卓も少しずつ冬へ向かいます。


📚 深掘り ― 霜はどうやってできる?

霜始降に登場する「霜」については、別の記事で詳しく紹介しています。

霜はなぜ朝に見られることが多いのか。

露とは何が違うのか。

気温が0度より高くても霜ができることがあるのはなぜか。

そして、七十二候ではなぜ霜降の初候に「霜」が置かれているのか。

気象現象としての霜と、暦に描かれた霜の両方から見ていきます。


🗓 霜降の三候

霜降の七十二候は、

初候 霜始降
霜が降り始める

次候 霎時施
小雨が時々降る

末候 楓蔦黄
楓や蔦が色づく

と進みます。

地面に現れる霜。

空から降る小雨。

そして、山や野を染める紅葉。

霜降の三候では、晩秋から冬へ向かう景色が、地面・空・草木へと広がっていきます。


🌿 寒露から霜降へ

寒露の最後は「蟋蟀在戸」。

虫の声が戸口で聞こえるころでした。

そこから霜降に入ると、

霜始降

へ進みます。

秋の夜に聞こえていた虫の声から、

朝の地面に現れる霜へ。

季節の変化は、音から白い景色へと移っていきます。


💬 ひとこと

朝、草の上がうっすら白くなっている。

そんな景色を見ると、秋の終わりと冬の近さを感じます。

霜は、空から降ってくるものではありません。

夜の冷えが、地面や草の表面に氷の結晶として現れたものです。

七十二候「霜始降」は、冷え込みが目に見える形になったところから冬の気配を感じる候です。

次の七十二候… 霜降・次候

ひとつ前の七十二候… 寒露・末候


\ +深堀り です/


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