なになに?! 燕が帰るって ― 七十二候〈玄鳥去〉に思う…9月17日頃

燕が南へ帰っていく頃

 「玄鳥去(つばめさる)」は、白露の末候(9月18日ごろ〜22日ごろ)にあたります。
春にやって来た燕たちは、日本で子育てを終え、秋の空高く舞い上がりながら南へ帰っていきます。


🌿 そういえば、燕ってどこから来てたの?

 春に日本へやって来る燕は、フィリピンやマレーシア、インドネシアなどの東南アジアから渡ってきます。

数千キロの海をこえて飛び、日本の里山や街の軒先で巣をつくり、ヒナを育てます。


👩‍👦 親子の会話

子ども 「燕って日本にずっといるの?」
   「いいえ、夏だけ過ごす鳥なの。冬は暖かい南の国に帰るんだよ」
子ども 「どうやって帰るの?」
   「群れをつくって、1日に何百キロも飛んで、海をこえていくんだよ」


秋になると見かけなくなる理由

日本で巣立った子ツバメも、親と一緒に旅立ちます。

帰り道は中国沿岸や台湾を経由しながら、越冬地の東南アジアへ。

数週間から1か月ほどかけて移動し、冬は田畑や湿地で群れで生活します。


また、春になったら…

 春の暦「玄鳥至(つばめきたる)」の頃、燕は再び日本に戻ってきます。

同じ巣に戻ってくることも多く、毎年の再会を楽しみに待つ人も多いですね。


季節のひとこと

 燕が去っていく姿は、夏の終わりと秋の始まりを教えてくれるもの。
ふと空を見上げて小さな黒い影を見つけたら、「また来年ね」と心の中で声をかけてみませんか。


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