目次
第2部 その他編
第20章 甲子祭とは何か ―― 干支のはじまりの日 ――
はじめに ― 甲子の日
六十干支は、
十干と十二支を組み合わせて
六十の周期を作る時間体系です。
その最初にあたるのが
甲子(きのえね)
です。
甲子は、
干支の始まりの日とされ、
古くから
特別な意味を持つ日として
扱われてきました。
この日に行われる祭礼が
甲子祭(きのえねさい)
です。
1 甲子とは何か
甲子は、
六十干支の第一番目です。
十干の最初
甲
十二支の最初
子
が組み合わさった干支です。
そのため甲子は、
干支の起点
とされました。
六十日ごとに巡るこの日には、
特別な力があると考えられていました。
2 甲子と暦思想
甲子は、
単なる干支の一つではありません。
古代中国では、
甲子は
周期の始まり
と考えられました。
そのため、
政治や儀礼においても
甲子の日は
重要視されました。
この思想は
日本にも伝わり、
甲子は
新しい周期の始まりの日
と見なされるようになります。
3 甲子祭と大黒天
日本では、
甲子の日は
大黒天の縁日
として知られています。
大黒天は、
もともとインドの神である
マハーカーラが
仏教を通じて日本に伝わったものです。
日本では
福の神として信仰され、
特に
商売繁盛
財福
の神として
広く信仰されました。
甲子の日には、
大黒天を祀る祭礼が行われ、
これを
甲子祭
と呼びます。
4 甲子待
甲子祭と関連して、
甲子待(きのえねまち)
という習俗もありました。
これは、
甲子の日の夜に
人々が集まり、
祭礼や祈願を行うものです。
庚申待と同様に、
暦と民間信仰が
結びついた行事でした。
5 甲子と日本文化
甲子祭は、
干支の思想と
民間信仰が
結びついた例です。
干支は、
本来は
時間を数える体系でした。
しかし日本では、
それが
祭礼や信仰と結びつき、
文化として定着しました。
甲子祭は、
その代表的な例と言えるでしょう。
まとめ
甲子祭とは、
六十干支の最初である
甲子の日に行われる祭礼です。
干支の周期の始まりの日として
特別な意味を持ち、
日本では
大黒天の縁日として
広く知られています。
甲子祭は、
暦思想と信仰が結びついて
生まれた日本の暦文化の一つです。
ひとつ前

ひとつ後
