目次
第2部 その他編
第18章 三伏とは何か
―― 夏の最も暑い期間 ――
はじめに ― 暑さの暦
暦には、
季節の変化を示すさまざまな考え方があります。
例えば、
二十四節気は
太陽の動きによって
季節を区分するものです。
それとは別に、
特に暑さの強い期間を示す暦注があります。
それが
三伏(さんぷく)
です。
三伏とは、
夏の最も暑い期間を示す三つの時期
を指します。
1 三伏という言葉
三伏は、
次の二つの言葉から成り立っています。
三
三つ
伏
伏す・隠れる
つまり三伏とは、
陽気が極まり、万物が伏すほど暑い時期
という意味になります。
古代の人々は、
この時期の強い暑さを
暦の中で表現しました。
2 三伏の三つの期間
三伏は、
次の三つの期間から成り立っています。
初伏(しょふく)
最初の伏
中伏(ちゅうふく)
最も暑さが強い時期
末伏(まっぷく)
伏の終わり
これらは、
夏至の後に現れる
特定の干支の日を基準として
定められます。
そのため三伏は、
干支と季節の両方に関係する暦注
です。
3 三伏と陰陽五行
三伏の思想の背景には、
陰陽五行があります。
夏は、
五行では
火
にあたる季節です。
この火の気が
最も強くなる時期が
三伏と考えられました。
つまり三伏は、
陽気が極まる時間
を示す暦注です。
4 三伏と生活
三伏は、
生活とも深く結びついていました。
中国では、
三伏の時期に
体力を保つための
食事や養生が重視されました。
例えば、
体を温める料理を食べて
体調を整える
という習慣もあります。
また日本でも、
夏の暑さの盛りを表す言葉として
三伏が知られています。
5 三伏と暦文化
三伏は、
吉凶を示す暦注というより、
季節の状態を示す暦注
と言えます。
暦は、
単に日付を示すだけでなく、
自然の変化を
理解するための道具でもありました。
三伏は、
夏の暑さを
暦の中で表現した
特徴的な例です。
まとめ
三伏とは、
夏の最も暑い期間を示す暦注です。
初伏・中伏・末伏の
三つの時期から成り立ち、
干支と季節の関係から
定められました。
三伏は、
吉凶の判断ではなく、
自然の状態を表す暦注として
暦文化の中に残っています。
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