五墓日とは何か―― 物事が衰える日 ――

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第2部 下段編

第10章 五墓日とは何か

―― 物事が衰える日 ――


はじめに ― 墓という時間

暦の下段には、

さまざまな凶日が記されています。

その中に、

五墓日(ごぼにち)

という暦注があります。

五墓日とは、

物事が衰え、終わりに向かうとされる日

です。

名前にある「墓」という言葉の通り、

生命や活動が

衰退する時間

と考えられました。

そのため、

新しいことを始めるには

適さない日とされてきました。


1 五墓日という言葉

五墓日は、

次の二つの意味から成り立っています。

五行

終わり・衰退

つまり五墓日とは、

五行の力が墓に入る日

という意味です。

これは、

宇宙のエネルギーが

衰える時間と考えられました。


2 五行思想と「墓」

五墓日の背景には、

五行思想

があります。

五行では、

世界は

の五つの要素によって

成り立つと考えられました。

そして五行には、

それぞれ

盛衰の段階

があるとされました。

その一つが

墓(ぼ)

です。

墓とは、

生命力が衰え、

地に帰る状態を意味します。

つまり五墓日は、

五行の力が衰退する時間

と考えられたのです。


3 五墓日と行動

五墓日は、

新しいことを始めるには

適さない日とされました。

例えば、

  • 建築
  • 商売の開始
  • 婚礼
  • 契約

などです。

これらは、

成長や発展を必要とする行為です。

しかし五墓日は、

衰退の時間と考えられたため、

こうした行動は

避けるべきとされました。


4 日本の暦と五墓日

五墓日は、

中国の暦思想から生まれた暦注ですが、

日本の暦にも取り入れられました。

江戸時代の暦では、

凶日として

下段に記されることがありました。

ただし、

六曜のように広く知られるものではなく、

暦を読む知識を持つ人々の間で

意識される暦注でした。

つまり五墓日は、

暦文化の中にある

専門的な凶日

の一つと言えます。


5 五墓日が示す思想

五墓日には、

古代の人々の

時間観が表れています。

それは、

時間にも

成長の時間

衰退の時間

があるという考え方です。

すべての時間が

同じ価値を持つわけではなく、

宇宙の運行に応じて

性質が変化すると考えられました。

五墓日は、

その中で

衰退を象徴する時間

とされたのです。


まとめ

五墓日とは、

物事が衰退すると考えられた凶日です。

五行思想の中で、

生命力が墓に入る状態を表し、

新しいことを始めるには

適さない日とされました。

暦の下段には、

このように

時間の状態を示す

多くの暦注が記されています。

それらは、

宇宙の時間と人間の行動を

結びつけようとする

暦思想の表れなのです。


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