小雨 ― 冬へ向かう空の変化

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霜降の次候は「霎時施(こさめときどきふる)」です。

小雨が時折降るころをいいます。

ここでいう「霎(しょう)」は、
短い時間だけ降る雨を表す言葉です。

激しい雨ではなく、
しばらくすると止むような雨です。

霜降のころには、
このような短い雨が現れやすくなります。


「霎」という言葉

霎という字は、
ほんの短い時間を意味します。

そのため霎雨は、
長く続く雨ではありません。


空が急に曇り、
短い雨が降り、
やがてまた空が明るくなる。


このような変化の速い雨を指します。


秋から冬の雨

夏の雨は、
積乱雲による激しい雨が多くなります。

短時間に強く降るのが特徴です。


しかし秋が深まると、
雨の性質は変わります。


空は低い雲に覆われ、
細かい雨が降ることがあります。


強い雷雨ではなく、
静かな雨です。


この変化が
「霎時施」という候に表されています。


中国の気候との関係

七十二候が成立した中国北部では、
秋の終わりになると空気が冷えてきます。


寒気と暖気の境界で、
小さな雨雲が生まれます。


その結果、
短時間の雨が時々降るようになります。


こうした気象の変化が
暦の表現として取り入れられました。


日本の風土との違い

日本では、
この候は「時雨」を連想させる現象として理解されることがあります。

時雨は、
秋の終わりから冬にかけて降る短い雨です。


特に日本海側では、
雲が流れてきて短い雨を降らせます。


晴れていた空が急に曇り、
雨が降り、
また晴れる。


この変化は、
霎雨とよく似ています。


そのため日本では、
霜降のころの空模様として自然に理解できます。


霜降三候の流れ

霜降の三候は、

霜始降
霎時施
楓蔦黄

と続きます。


霜が降り始め、
小雨が降り、
木々が色づきます。


地面、空、植物の順に
季節の変化が描かれています。


霎時施は、
空の変化を表す候です。


冬へ向かう空

秋の終わりになると、
空の色や雲の形が変わります。


雲は低くなり、
冷たい空気が流れ込みます。


その空のもとで、
小さな雨が時折降ります。


それは、
冬へ向かう空の合図です。


霎時施は、
晩秋の空に現れる静かな雨を示す候です。


要点整理

・霎は短い時間の雨を意味します
・秋になると雨の性質が変わります
・中国では寒気の影響で小雨が増えます
・日本では時雨に近い現象として理解できます


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