目次
第2部 下段編
第8章 凶会日とは何か
―― 凶が重なる日 ――
はじめに ― 避けるべき日
暦の下段には、
さまざまな吉日や凶日が書かれています。
その中でも、
特に注意すべき日とされるものがあります。
それが
凶会日(くえにち)
です。
凶会日とは、
凶が集まる日
とされる暦注です。
名前の通り、
不吉な要素が重なる日と考えられ、
重要な行動は避けるべきとされてきました。
1 凶会日という言葉
凶会日という言葉は、
三つの意味から成り立っています。
凶
不吉
会
集まる
日
その日
つまり凶会日とは、
凶が集まる日
という意味です。
これは、
宇宙の時間の中で
不調和が生じる日
と考えられました。
2 凶会日の思想
凶会日の背景には、
中国の陰陽五行思想があります。
陰陽五行では、
宇宙は
- 陰と陽
- 木・火・土・金・水
の関係によって
バランスを保つと考えられました。
しかし、
その関係が崩れると
不調和
が生まれます。
凶会日は、
この不調和が重なる日と考えられました。
つまり凶会日は、
宇宙の秩序が乱れる時間
と理解されたのです。
3 凶会日と行動
凶会日には、
重要な行動を避けるべきとされました。
例えば、
- 結婚
- 建築
- 契約
- 旅立ち
などです。
特に
新しいことを始める行為は
避けるべきとされました。
これは、
凶の影響を受けやすい
と考えられたからです。
4 吉日との対比
前章で見た天赦日は、
すべてを赦す最上の吉日
でした。
それに対して凶会日は、
凶が重なる日
です。
つまり
天赦日
宇宙の秩序が整う日
凶会日
宇宙の秩序が乱れる日
という対照的な思想があります。
暦には、
このような
吉と凶の対比
が多く見られます。
5 日本の暦と凶会日
凶会日は、
中国の暦思想から生まれた暦注ですが、
日本の暦にも取り入れられました。
江戸時代の暦では、
凶会日は
避けるべき日として
記されていました。
ただし、
天赦日のように広く知られる吉日とは違い、
凶会日は
暦の知識を持つ人々の間で
意識されることが多かったようです。
6 凶会日が示すもの
凶会日は、
時間にも吉凶の状態があると考える暦思想
に基づいています。
つまり、
すべての日が同じではなく、
ある日は調和し、
ある日は不調和になる
と考えられました。
この考え方が、暦注の基盤にあります。
まとめ
凶会日とは、
凶が重なる日
とされる暦注です。
宇宙の不調和が生じる時間と考えられ、
重要な行動は避けるべきとされました。
暦の下段には、
このような
吉日と凶日
の思想が重なっています。
次章では、
凶日として知られる
往亡日
を見ていきます。
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