犯土(ぼんど)は、民間暦で用いられる土忌(どき)の一つです。
古くから、
土を掘る
地面を大きく動かす
井戸を掘る
建築の基礎工事を行う
といった行為を慎むべきと考えられてきました。
日めくり暦では、
大土
小土
という名称で表示されることが多く、その背景には犯土という考え方があります。
犯土とは?
犯土とは、
「土を犯すことを慎む」
という意味の暦注です。
ここでいう「犯す」とは、
土を掘る
土を動かす
地面を改変する
ことを指します。
昔の人々は、土地には神や霊的な力が宿ると考えていました。
そのため、土を動かす際には慎重な日取りを選んでいたのです。
犯土は一日だけの暦注ではなく、一定期間続く土忌として扱われます。その期間は、**大犯土(大土)・犯土間日(間日)・小犯土(小土)**に区分され、日めくり暦ではそれぞれが個別に表示されることがあります。
土忌とは何か
犯土は土忌の代表的な暦注です。
土忌とは、
土木作業
井戸掘り
基礎工事
穴掘り
などを慎むべき日や期間を指します。
農耕社会において土地は生活の基盤であり、土を大切に扱う考え方が暦にも反映されました。
大犯土(大土)とは?
犯土期間の前半は、
大犯土(大土)
と呼ばれます。
日めくり暦では、
- 大土1
- 大土2
- 大土3
- 大土4
- 大土5
- 大土6
- 大土7
のように表示されます。
一般には、土忌の影響が強い期間として扱われます。
間日とは?
大土と小土の間には、
間日(まび)
があります。
間日とは、
「犯土の影響が及ばない例外日」 と考えられた日です。
間日(まび)は、犯土期間中でありながら、土を動かすことが許される例外日と考えられてきました。
この日は**犯土間日(ぼんどまび)**とも呼ばれ、大犯土と小犯土の間に置かれます。
昔の人々は、土木作業や井戸掘りなどを行う必要がある場合、この間日を選ぶことがありました。
昔の人々は、
- 農作業
- 軽い土木作業
- 修理作業
などを間日に行うことがありました。
小犯土(小土)とは?
間日の後には、
小犯土(小土)
が続きます。
日めくり暦では、
- 小土1
- 小土2
- 小土3
- 小土4
- 小土5
- 小土6
- 小土7
のように表示されます。
小土も土忌に含まれますが、大土に比べると比較的軽い期間として扱われることがあります。
日めくり暦での犯土
現在の日めくり暦では、
- 大土(大犯土)
- 間日(犯土間日)
- 小土(小犯土)
という形で表示されることがあります。
これは犯土期間を区分したもので、一般には
大土 → 間日 → 小土
の順に推移します。
間日は土忌の影響が及ばない例外日とされ、土を扱う作業を行う日として選ばれることもありました。
という流れで表示されることがあります。
そのため利用者は、
「今日は大土なのか」
「今日は間日なのか」
「今日は小土なのか」
を確認しながら暦を読むことになります。
なぜ土忌が生まれたのか
犯土の背景には、
土地への畏敬
自然への感謝
農耕文化
があります。
土は作物を育て、人々の暮らしを支える存在でした。
そのため昔の人々は、土を動かす行為そのものに特別な意味を見出していたのです。
現代の民間暦としての犯土
現在では犯土を気にする人は多くありません。
しかし、
- 工事計画を見直す
- 安全確認を行う
- 土地や自然への感謝を意識する
きっかけとして読むことはできます。
まとめ
犯土(ぼんど)は、土を動かすことを慎むべきとされた土忌の暦注です。
犯土は、一定期間続く土忌であり、
- 大犯土(大土)
- 犯土間日(間日)
- 小犯土(小土)
の三つに区分されます。
現代では過度に気にする必要はありませんが、日本人の土地観や自然観を今に伝える暦文化の一つといえるでしょう。
※本サイトの日めくりでは、「大土」「間日」「小土」の表示により、その日の犯土期間の区分が分かるようにしています。
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