十方暮(じっぽうぐれ)は、民間暦で用いられる期間系の暦注の一つです。
吉日や凶日のような一日限りの暦注ではなく、一定期間続く特徴的な期間として扱われます。
古い暦では、
「天地の気がふさがる期間」
と考えられ、重要な決断や新しい取り組みを慎むべき時期とされてきました。
十方暮とは?
十方暮とは、約十日間続く期間系の暦注です。
「十方」とは東西南北だけでなく、あらゆる方向を意味します。
「暮」は閉ざされる、ふさがるという意味です。
つまり十方暮とは、
「天地の気が閉ざされ、物事が進みにくい期間」
という考え方に由来しています。
なぜ十方暮と呼ばれるのか
古い選日思想では、天と地の気の流れが人の行動にも影響すると考えられていました。
十方暮は、
- 新規事業
- 契約
- 建築
- 移転
などを慎重に考える期間とされることがあります。
これは「失敗する」という意味ではなく、
「物事が思うように進みにくい」
という注意を表しています。
十方暮間日とは?
十方暮の期間中には、
十方暮間日(じっぽうぐれまび)
と呼ばれる例外日があります。
間日とは、
「期間中であっても影響が和らぐ日」
を意味します。
八専に八専間日があるように、十方暮にも間日の考え方があります。
十方暮と間日の関係
簡単に整理すると、
- 十方暮 → 気がふさがる期間
- 十方暮間日 → 影響が和らぐ例外日
という関係になります。
昔の人々は、
- 農作業
- 造作
- 日常の用事
などを行う際に、間日を参考にすることもありました。
八専との違い
十方暮と八専はどちらも期間系の暦注ですが、
- 八専 → 気が偏る期間
- 十方暮 → 気がふさがる期間
という違いがあります。
八専が「偏り」を表すのに対し、十方暮は「停滞」を表す期間として理解されています。
現代の民間暦としての十方暮
現在では十方暮を意識する人は多くありません。
しかし、
- 判断を急がない
- 計画を見直す
- 慎重に準備する
という意味で読むことはできます。
また、間日は「一息つける日」として考えることもできるでしょう。
まとめ
十方暮とは、天地の気がふさがり、物事が進みにくいとされた期間系の暦注です。
期間中には影響が和らぐ十方暮間日も設けられています。
現代では過度に気にする必要はありませんが、昔の人々が自然や運気の流れをどのように捉えていたかを知る手掛かりとなる暦注の一つといえるでしょう。
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