「今日の日めくり:風の便り」を始めて、半月ほどになりました。
二十四節気や七十二候、六曜や選日など、毎日の暦を少しずつ眺める企画ですが、いかがでしょうか。
実はこの企画、最初は、明治初期の改暦頃まで使われていた官暦に掲載されていた「中段」や「下段」などの暦注を、どこまで整理・再現できるのかという興味から始まりました。
いろいろ調べてみると、明治の改暦にあたっては、暦の中でも大きな整理が行われていたことがわかります。
特に、
- 二十四節気
- 朔弦望
- 日月の運行
などの天文学に関わる暦の部分と、
- 吉日
- 凶日
- 六曜
- 選日
などの暦注的な部分とは、性格の異なるものとして扱われるようになっていきました。
現在でも、国立天文台が公表する「暦要項」は、天文学に基づく公的な暦情報として継続されています。
一方で、六曜や選日などの暦注文化は、時代を経ながらも、民間暦として人々の暮らしの中に残り続けました。
たとえば、
- 大安
- 仏滅
- 一粒万倍日
- 天赦日
- 土用
などは、現在でもカレンダーや日めくり、手帳などで広く見かけます。
こうした暦注は、もともとの官暦そのものではなく、長い年月の中で整理・簡略化されながら、現代の民間暦文化として受け継がれてきたものです。
当サイトの「今日の日めくり:風の便り」では、
- 二十四節気
- 七十二候
- 朔弦望
などについては、国立天文台の暦要項を基礎としながら、
- 六曜
- 吉日
- 凶日
- 選日
については、現代の民間暦で一般的に用いられている判定法や配当法をもとに整理しています。
根拠とする出典についても、
- 『暦の百科事典』
- 『暦の大事典』
- 『暦を知る事典』
など、図書館等で確認できる一般的な資料を中心にしています。
なお、官暦における吉祥語や選日の中には、陰陽道の秘伝・口伝とされ、現在でも成立過程や本来の判定法が十分に明らかでないものも少なくありません。
そのため、当サイトの日めくりでは、吉日・凶日などの表現についても、断定的な扱いではなく、現代に続く日本の暦文化の一端として、柔らかな形で掲載しています。
二十四節気の移ろい、七十二候の言葉、そして日々の暦注。
そんな「暦の風景」を、気軽に楽しんでいただければ幸いです。
