庚申(こうしん)は、十干十二支の「庚申(かのえさる)」にあたる日です。
六十干支の一つですが、単なる干支の日ではありません。
古くから
庚申信仰(こうしんしんこう)
と結び付いて発展し、日本各地に独特の民間信仰を生み出しました。
庚申とは?
庚申とは、
十干の「庚(かのえ)」
と
十二支の「申(さる)」
が組み合わさった干支です。
六十干支は六十日ごとに巡るため、庚申の日も約六十日に一度巡ってきます。
庚申信仰とは?
庚申の日には、
庚申信仰
と呼ばれる民間信仰が行われてきました。
その起源は中国の道教思想にあるとされ、日本には平安時代頃に伝わったと考えられています。
やがて神道や仏教とも結び付きながら、日本独自の信仰として広まりました。
三尸(さんし)説
庚申信仰で特に有名なのが、
三尸(さんし)説
です。
古い中国の考え方では、
人の体内には三匹の虫(三尸)がいる
とされました。
三尸は庚申の夜になると体から抜け出し、
天帝へその人の悪事を報告すると考えられていました。
その結果、
寿命が縮む
災いを受ける
と信じられていたのです。
庚申待とは?
この三尸説から生まれたのが、
庚申待(こうしんまち)
です。
人々は庚申の夜になると、
眠らずに夜を明かす
ことで三尸が体外へ出るのを防ごうとしました。
これを庚申待と呼びます。
庚申待は単なる信仰行事ではなく、地域の人々が集まる交流の場でもありました。
庚申塔とは?
日本各地には、
庚申塔(こうしんとう)
が残されています。
庚申塔には、
青面金剛(しょうめんこんごう)
見ざる・言わざる・聞かざるの三猿
などが刻まれていることがあります。
現在でも道端や寺社の境内で見ることができます。
現代における庚申
現在では庚申待を行う地域は少なくなりました。
しかし、
庚申塔
青面金剛信仰
三猿
などを通じて、その文化は今も各地に残っています。
また、庚申の日をきっかけに地域の歴史や信仰を見直す人もいます。
庚申が伝えるもの
庚申信仰には、
悪事を慎む心
共同体のつながり
長寿への願い
が込められています。
そこには昔の人々の暮らしや価値観を見ることができます。
まとめ
庚申とは、六十干支の一つであり、庚申信仰と深く結び付いた特別な日です。
庚申の日には、
- 三尸説
- 庚申待
- 庚申塔
など独特の文化が発達しました。
現在でも日本各地にその名残が残っており、民間信仰を知る手掛かりとなる干支日の一つです。
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