**甲午(きのえうま)**は、六十干支の31番目にあたる干支です。
十干の「甲(きのえ)」と、十二支の「午(うま)」が組み合わさった干支で、
勢い・始動・外向きの力が非常に強く出やすい組み合わせとして知られます。
干支は本来、年を占うための記号ではなく、
時間の流れに性格を与えるための暦の言葉でした。
甲午という干支もまた、「こういう年が巡ってきた」と人々が意味を読み取るための
文化的な装置だったと考えると、理解が深まります。
目次
甲午の読み方と構成
- 甲(きのえ):十干の1番目
- 午(うま):十二支の7番目
六十干支は、十干と十二支を順に組み合わせていくことで成立します。
甲午は、十干が一巡して再び「甲」に戻り、そこに午が重なる位置にあります。
つまり甲午は、新しいサイクルの中盤で、最初の勢いが一気に表に出る地点にあたります。
甲(きのえ)の意味|芽吹き・始まり・外へ伸びる力
「甲」は、五行では木に属し、
殻を破って芽が外に出ようとする状態を表す文字です。
- 始まり
- 先頭に立つ
- 内にある力を外へ出す
甲は「完成」ではなく、未完成のまま前へ進む力を象徴します。
慎重さよりも、まず動くことが優先される性質です。
午(うま)の意味|動き・拡散・陽の極
十二支の「午」は、
太陽が最も高く昇る時間帯(正午)と結びつけられ、
活動・拡散・加速を象徴します。
- 動き続ける
- 広がる
- 熱を帯びる
午は止まることを嫌い、
流れを前へ前へと押し出す性格を持っています。
甲午という干支の性格|始まりが走り出す
甲と午が重なる甲午は、
「始まりの力」がそのまま勢いに変わる干支です。
- 準備が整う前に動き出す
- 勢いが社会全体に波及しやすい
- 成功も失敗も大きくなりやすい
この干支が語られるとき、
しばしば「動乱」「変化」「熱」を伴う年として記憶されます。
それは予言ではなく、
人々が出来事を説明するために選んだ言葉だったのでしょう。
甲午は「強すぎる始動」の干支
甲午は、始まりと勢いが重なりすぎるため、
制御が追いつかない状態を生みやすいとも言われます。
- 理念が先行する
- 感情が高ぶる
- 社会の空気が急激に変わる
この性質は、後世に
「甲午の年は荒れやすい」
「甲午は落ち着かない」
といった語られ方を生みました。
ここに、甲午が深掘りに値する干支である理由があります。
年の干支だけではない|日付としての甲午
六十干支は年だけでなく、
日付を特定するための記号としても用いられてきました。
古文書では
「甲午の日」
「某月甲午」
といった形で、時間を精密に記録しています。
つまり甲午は、
人生・歴史・記録の中で
何度も現れてきた時間の名前なのです。
誕生年企画・年次カードへの入口
甲午の年は、60年周期で巡ります。
同じ甲午でも、時代ごとに社会の姿は大きく異なります。
このサイトでは、
「あなたの誕生年はどんな年だったのか」
を知るための年次カード情報を、
近代以降3か年分ずつ整理しています。
▶ 年次カード情報を見る

まとめ|甲午は「勢いが形になる前の時間」
甲午(きのえうま)は、
始まりの力と拡散の勢いが重なった、
非常に前向きで、同時に不安定な干支です。
六十干支は未来を決めるものではありません。
しかし、人々はこの干支を使って、
変化の激しい時間を言葉にしようとしてきました。
甲午とは、
「動かずにはいられない時間」に付けられた名前だったのかもしれません。
