壬午(みずのえ・うま)は、六十干支の19番目にあたる干支です。
十干の**壬(みずのえ)と、十二支の午(うま)**を組み合わせたもので、
「奔流の水」と「燃える火」が同居するという、緊張と躍動をはらんだ組み合わせとして理解されてきました。
干支というと十二支(子・丑・寅…)だけが語られがちですが、暦の本体は十干十二支(じっかんじゅうにし)の組み合わせです。
その完成形が60通りで一巡する六十干支であり、壬午はその19番目に位置します。
本記事では、壬午を
①仕組み(干支の成り立ち)
②意味(五行・象徴)
③読み(どんな年の型か)
の三層で整理し、年次の出来事に依存しない基礎理解を提示します。
目次
壬午の読み方
**壬午は「みずのえ・うま」**と読みます。
- 壬(みずのえ)=十干の9番目
- 午(うま)=十二支の7番目
壬は五行で水に属し、静かな雨ではなく、
川の本流・大水・奔流・うねりのイメージを持ちます。
午は五行で火に対応し、夏至前後の強い陽気・拡散・熱・動きを象徴します。
したがって壬午とは、
「勢いある水が、燃える火とぶつかり合う場面」
として理解できます。
穏やかな均衡というより、ぶつかり・揺さぶり・転換を伴う型の干支です。
壬(みずのえ)の意味|奔流としての水
十干の壬は、次のように解釈されてきました。
- 拡張する水:ためらわず流れ出す
- 外向的な力:内にとどまらず表へ出る
- 洗い流す作用:停滞を破る
癸(みずのと)が“霧や地下水”だとすれば、
壬は大河・洪水・急流のような水です。
秩序を保つというより、変化を押し出す原動力を象徴します。
午(うま)の意味|火と運動
十二支の午は、古来次のように理解されてきました。
- 熱と陽気の極点(夏の頂点)
- 動き・疾走・拡散(馬のイメージ)
- 外へ広がる力(閉じないエネルギー)
午は内向きではありません。
前へ出る・広げる・燃え上がる性質を持ち、停滞を嫌います。
壬午の特徴|水と火が交差する年の型
壬と午が重なる壬午は、次のような性質を帯びやすいと読まれてきました。
- 表面的にはダイナミック
- 内側には摩擦や緊張が潜む
- 秩序を壊しつつ、新しい秩序を生む
このため壬午はしばしば、
「安定ではなく転換の年」
として語られます。
静かな調整ではなく、ぶつかり合いを通じた再編が起きやすい型です。
なぜ壬午は「転換」と結びつけられやすいのか
壬午が転換と結びつきやすい理由は、年次の出来事ではなく、干支そのものの構造にあります。
- 壬=奔流の水
停滞を許さず、流れを変える。 - 午=燃える火
拡散し、旧来の形を焼き直す。
水と火は本来相反します。
この対立が重なるため、壬午は自然に
- 既存秩序との摩擦
- 強い揺さぶり
- 結果としての転換
を連想させる干支になりました。
壬午をどう読むか|三つの視点
壬午を理解するための実用的な読みは次の三つです。
- 勢いが表に出る年
静かな裏調整より、目に見える動きが目立つ。 - 摩擦を伴う改革
合意形成よりも、衝突が先行しやすい。 - 結果としての再編
混乱の後、新しい配置が生まれる。
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まとめ|壬午は“ぶつかりが生む転換”
壬午(みずのえ・うま)は、
奔流の水(壬)が、燃える火(午)と交差する干支です。
穏やかな均衡ではなく、
衝突・揺さぶり・転換を通じて新しい形が生まれる年の型として読むと、その性格がよく見えてきます。
壬午を入り口に、六十干支を
単なる年の名札ではなく、歴史を読むための暦の知恵として読み解いていきましょう。
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