庚辰(かのえ・たつ)は、六十干支(ろくじっかんし)の17番目にあたる干支です。
十干の「庚(かのえ)」と、十二支の「辰(たつ)」を組み合わせたもので、**金属的な硬さ(庚)と龍の動性(辰)**が重なる、緊張感と躍動をあわせ持つ干支として理解されてきました。
干支というと十二支(子・丑・寅…)だけを思い浮かべがちですが、本来の暦単位は**十干十二支(じっかんじゅうにし)**の組み合わせです。
その完成形が、60通りで一巡する六十干支であり、庚辰はその17番目に位置します。
本記事では、庚辰を**「仕組み・意味・象徴」の三つの視点から整理し、年次の出来事に依存しない基礎理解を提示します。
そのうえで、別記事として深掘り記事と年次カード情報**へつながる入口を用意します。
目次
庚辰の読み方
庚辰は「かのえ・たつ」と読みます。
- 庚(かのえ)=十干の7番目/五行では金
- 辰(たつ)=十二支の5番目(龍)
庚は金属の性質をもつ十干で、鍛えられた刃物や鋼のような硬さ・鋭さ・変質を象徴します。
辰は龍を表す十二支で、動き・水脈・気のうねり・変化の起点を象徴します。
したがって庚辰とは、
「鋼の力をもつ龍が、地上と水脈を揺さぶる干支」
と理解できます。
庚(かのえ)の意味|硬質の金・変質の力
庚は五行で「金」に属し、十干の中でも特に硬さと転換を象徴します。
一般に次のような性格づけがなされてきました。
- 硬化・結晶化:曖昧なものが固まる
- 断絶・切断:古い関係が切れる
- 変質・更新:熱や圧力で姿が変わる
庚は「静かな金」ではなく、鍛えられた刃・焼き入れされた鋼に近いイメージです。
そのため庚の年は、しばしば決断・区切り・制度変更と結びつけて語られます。
庚辰では、この硬質の力が龍の動きと結びつく点が重要です。
辰(たつ)の意味|水脈・動気・転換の象徴
十二支の辰は龍であり、単なる空想の生き物ではなく、古来次のように理解されてきました。
- 水を司る存在:雨・川・地下水
- 気のうねり:地脈・天気・社会の流れ
- 転換の兆し:停滞から動きへの移行
辰は静止ではなく動きの支です。
丑や未のように「蓄える土」ではなく、流れを生む土に近い性格を持ちます。
このため辰の年は、
「表面は平穏でも、水面下で大きな流れが動く」
と語られることが多くなります。
庚辰の特徴|硬質な転換と、うねる変化
庚と辰が重なる庚辰は、次のような性質を帯びやすいと読み解かれてきました。
- 表面は整って見えるが、内部で緊張が高まる
- 制度や関係が硬化し、ある時点で切り替わる
- 小さな亀裂が、大きな転換の起点になる
庚辰は、
「爆発的な革命」よりも、「硬質な転換」
の年型に近いと理解できます。
つまり、混乱の年というより、
“固まりすぎた秩序が、別の形へ組み替わる直前の緊張期”
として語られやすい干支です。
庚辰はなぜ「緊張と転換」を連想させるのか(本体整理)
庚辰が「緊張」「転換」と結びつけられやすい理由は、干支そのものの構造にあります。
- 庚=硬化と断絶
- 物事が固まり、切り替えが起きやすい。
- 辰=水脈と動気
- 見えない流れが地盤を揺らす。
この二つが重なるため、庚辰は自然に
- 「制度が固まる」
- 「その裏で流れが変わる」
- 「ある瞬間に転換が顕在化する」
という連想を生みます。
そのため歴史の中で、後から“転換の年だった”と読み返されやすい干支になりました。
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まとめ|庚辰は“硬質な転換の型”
庚辰(かのえ・たつ)は、
金(庚)の硬さが、龍(辰)の動きを帯びる干支です。
派手な変革というより、
秩序が固まり、その内部で転換が準備される段階として読むと、その性格がよく見えてきます。
庚辰を入口に、六十干支を
「年の名札」ではなく、「歴史を読むための暦の知恵」
として読み解いていきましょう。
