丁丑(ひのと・うし)は、六十干支(ろくじっかんし)の14番目にあたる干支です。
十干の「丁(ひのと)」と、十二支の「丑(うし)」が組み合わさったもので、
**やわらかな火(丁)と、重く粘り強い大地(丑)**が重なるところに特徴があります。
干支というと十二支だけが語られがちですが、暦の本来の単位は十干十二支の組み合わせであり、60通りで一巡します。
その中で丁丑は「拡大の始まりでも終わりでもなく、支え直しの中間局面」に位置づけられてきました。
本記事では、丁丑を
- 読み方と五行
- 丁の性格
- 丑の性格
- 丁丑の年の型
- なぜ「静かな修復」と言われるのか
の五つの視点から整理し、年次の出来事に依存しない基礎理解を提示します。
目次
丁丑の読み方と基本構造
**丁丑は「ひのと・うし」**と読みます。
- 丁(ひのと)=十干の4番目・五行は火
- 丑(うし)=十二支の2番目・五行は土
丁は「炎の大火」ではなく、
灯火・焚き火・囲炉裏の火のような小さく持続する火を象徴します。
一方の丑は牛に象徴され、忍耐・蓄積・耕作・再建の土台を表します。
この組み合わせから、丁丑は単なる「停滞」ではなく、
“弱い火が大地をゆっくり温め、地盤を固める”干支
と理解できます。
丁(ひのと)の意味|柔らかく灯る火
十干の丁は、次のような性質を持つと伝えられてきました。
- 持続性の火:一瞬の爆発ではなく、長く保つ炎
- 内向的な光:派手に照らさないが、足元を確かに照らす
- 調整の力:荒れた状態を一気に変えるのではなく、少しずつ整える
このため丁は、**革命の火というより“生活の火”**に近い性格を持ちます。
丁丑では、この穏やかな火が、固い大地(丑)をゆっくりと温めていく役割を担います。
丑(うし)の意味|耐える大地・支える力
丑は古来、次のように理解されてきました。
- 忍耐:黙々と働き続ける牛
- 蓄積:種を守り、資源をため込む
- 再建の土台:崩れたものを支え直す基盤
丑は派手な変化を嫌い、
ゆっくりだが確実に地盤を固める存在です。
このため丑の年は、しばしば
「目立つ変革よりも、見えにくい補修」が進む局面とされます。
丁丑の年の型|“静かな修復”の構図
丁と丑が重なる丁丑は、次のような年の型になりやすいと読み解かれてきました。
- 表面上は大きな変動が少ない
- しかし内部では制度や秩序の手直しが進む
- 破壊ではなく、補修・補強・再編が中心になる
このため丁丑は、しばしば
「劇的な転換点というより、静かな立て直しの段階」
として語られます。
派手な革命や断絶ではなく、ひび割れた秩序を内側から支え直す時期です。
なぜ丁丑は「静かな修復」と結びつけられやすいのか
丁丑が「修復」「立て直し」と結びつけられる理由は、年次の出来事ではなく、干支そのものの構造にあります。
- 丁=柔らかな火
→ 一気に焼き払うのではなく、ゆっくり温めて整える。 - 丑=耐える大地
→ 崩れたものを支え直し、基盤を再構築する。
この二つが重なるため、丁丑は自然に
- 「混乱の後の補修」
- 「見えにくいが決定的な立て直し」
を連想させます。
そのため歴史を振り返ったときに、“静かな再建の年だった”と後から意味づけられやすい干支になりました。
六十干支の中での丁丑の位置づけ(一般論ではなく象徴的整理)
丁丑は六十干支の前半に属しますが、
拡大の初期でも、収束の最終段階でもありません。
むしろ、
- 甲子〜丙寅:勢いのある始動
- 丁丑:その勢いを支える“地盤づくり”
- 戊寅以降:実装・展開・衝突・再編
という流れの中で、
“動き続けるための基礎工事”を担う干支として理解するとわかりやすいでしょう。
丁丑をどう読むか(まとめ)
丁丑(ひのと・うし)は、
弱い火が大地を温め、秩序を静かに立て直す干支
です。
派手な変革ではなく、
見えにくいが不可欠な補修の時期として読むと、その性格がよく見えてきます。
丁丑は「大事件の年」というより、
**“壊れないための整備が進む年”**です。
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