庚午(かのえ・うま)とは?|意味と象徴

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庚午(かのえ・うま)は、六十干支(ろくじっかんし)の7番目にあたる干支です。
十干の「庚(かのえ)」と十二支の「午(うま)」を組み合わせたもので、硬質な金気(庚)と、躍動する馬(午)が重なる緊張感のある干支として理解されてきました。

干支はしばしば十二支だけで語られますが、本来の暦の単位は十干十二支の組み合わせです。
その完成形が60通りで一巡する六十干支であり、庚午はその序盤に位置します。

本記事では、庚午を「仕組み・意味・象徴」の三つの視点から整理し、年次の出来事に依存しない基礎理解を提示します。


庚午の読み方

庚午は「かのえ・うま」と読みます。

  • 庚(かのえ)=十干の7番目、五行では「金」
  • 午(うま)=十二支の7番目、陽の極まり

庚は金気を象徴し、刃物・鉄・鉱物・規律・峻厳さと結びつけられてきました。
午は馬を象徴し、疾走・拡散・情熱・躍動を意味します。

「硬い金の力が、奔放な馬を制御しようとする」干支
として理解できます。


庚(かのえ)の意味|鍛えられた金

庚は十干の後半に入り、次のような性格を持つと解釈されてきました。

  • 硬質:曲がらず、折れやすい
  • 改革:古いものを断ち切る
  • 規律:秩序を整える力

柔らかな金ではなく、鍛えられた鋼のイメージが庚の本質です。
曖昧さを嫌い、はっきりと線を引く力が働きます。


午(うま)の意味|拡散する陽気

十二支の午は、真夏の盛り、陽気の極点を表します。

  • 疾走:勢いが止まらない
  • 拡散:力が四方へ広がる
  • 情熱:理性より衝動が勝つ

午は秩序に収まりきらず、放っておけば暴走しやすい力でもあります。


庚午の特徴|緊張が生む推進力

庚と午が重なる庚午は、次のような性質を帯びやすいと読み解かれてきました。

  • 勢いは強いが衝突も起きやすい
  • 改革は進むが摩擦が伴う
  • 熱量は高いが統制が課題

「走る馬を、鋼の手綱で制御しようとする年の型」

そのため庚午は、停滞の年ではなく、緊張を抱えた推進の年として語られます。


庚午はなぜ「摩擦の年」と言われやすいのか

庚午がしばしば「摩擦」「衝突」と結びつけられるのは、年次の出来事ではなく干支の構造に理由があります。

  1. 庚=規律
     秩序を守ろうとする力。
  2. 午=奔放
     制御を嫌う拡散の力。

この二つが同時に働くため、

「進もうとする力」と「整えようとする力」がぶつかる

という構図が生まれます。
結果として、改革は起きやすいが、軋みも大きい年の型になります。

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文化的にどう語られてきたか

庚午は古くから、

  • 勇気と無謀の境界
  • 革新と混乱の同居
  • 秩序と衝動のせめぎ合い

を象徴する干支として語られてきました。
穏やかな安定ではなく、緊張を伴う前進がテーマです。


まとめ|庚午は“緊張の推進力”

庚午(かのえ・うま)は、
鋼の規律が疾走する馬を制御しようとする干支です。

そのため、変化は大きいが摩擦も伴う年の型になります。
停滞ではなく、緊張を抱えた前進が本質です。

庚午を入り口に、六十干支を「年の名札」ではなく、
歴史を読むための暦の知恵として読み解いていきましょう。



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