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己未(つちのと・ひつじ)とは?|静かな成熟と配慮の干支
己未(つちのと・ひつじ)は、六十干支(ろくじっかんし)の56番目にあたる干支です。
十干の**「己(つちのと)」と、十二支の「未(ひつじ)」**を組み合わせたもので、
**湿った大地(己)と柔らかな草・羊(未)**のイメージが重なる、やさしく調整的な性格をもつ干支として理解されてきました。
干支というと十二支だけが語られがちですが、本来の暦単位は十干十二支(じっかんじゅうにし)の組み合わせです。
その完成形が60通りで一巡する六十干支であり、己未はその後半に位置します。
本記事では、己未を
1)仕組み(十干×十二支)
2)意味(象徴)
3)性格(年の型)
の三層で整理し、基礎理解を提示します。
己未の読み方
**己未は「つちのと・ひつじ」**と読みます。
- 己(つちのと)=十干の6番目/五行では「土」
- 未(ひつじ)=十二支の8番目/羊・草・成長の象徴
己は「湿った土」「肥沃な土」「養う土」を意味し、未は「伸びゆく草」「穏やかな羊」「成熟前夜」を表します。
つまり己未とは、
“潤った大地の上で、草が静かに伸びる”干支
と理解できます。
己(つちのと)の意味|養う土・調える土
己は五行の「土」に属し、次のように解釈されてきました。
- 養成の土:種を守り育てる
- 調整の土:荒れた地をならす
- 包容の土:角を丸め、衝突を和らげる
戊(つちのえ)が「山や堤防のような硬い土」だとすれば、
己は田畑や湿地のような柔らかい土です。
己未では、この“やわらかい土”が場を整えます。
未(ひつじ)の意味|成長・調和・配慮
十二支の未は羊を象徴とし、次の意味を持ちます。
- 成長の途中:完成直前だがまだ熟しきらない
- 調和志向:争いを避け、歩調を合わせる
- 思いやり:群れを守り合う性質
未は派手な突破ではなく、
**「周囲を見ながら伸びる」**性格をもつ支です。
己未の特徴|“収穫前夜”の年の型
己と未が重なる己未は、しばしば次のように読まれます。
- 表面的な激変は少ない
- しかし内部では整備が進む
- 衝突を避け、調整が優先される
そのため己未は、
「劇的な転換点というより、成熟に向かう準備段階」
として語られやすい干支です。
革命ではなく、熟成・配慮・整備の色合いが強いのが特徴です。
己未はなぜ「配慮と調整」に結びつけられやすいのか(本体整理)
己未が「配慮・調整」と結びつけられる理由は、年次ではなく干支構造にあります。
- 己=潤す土
対立を和らげ、場を整える象徴。 - 未=群れの羊
強さよりも調和を選ぶ象徴。
この二つが重なるため、己未は自然に
「衝突を避け、関係を修復する」
「急進よりも熟成を選ぶ」
というイメージを帯びます。
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まとめ|己未は“静かな成熟の型”
己未(つちのと・ひつじ)は、
柔らかな土が草を育て、衝突を和らげる干支です。
派手な転換ではなく、
見えにくいが決定的に重要な調整の時期として読むと、その性格がよく見えてきます。
己未を入り口に、六十干支を
**「年のラベル」ではなく「歴史を読む暦の知恵」**として読み解いていきましょう。
