**戊午(つちのえ・うま)**は、六十干支(ろくじっかんし)の55番目にあたる干支です。
十干の「戊(つちのえ)」と、十二支の「午(うま)」を組み合わせたもので、**大地の安定(戊)と火気を帯びた疾走(午)**が重なる、力強く動きのある干支として理解されてきました。
干支というと十二支(子・丑・寅…)だけが語られがちですが、本来の暦の単位は**十干十二支(じっかんじゅうにし)**の組み合わせです。
その完成形が、60通りで一巡する六十干支であり、戊午はその55番目に位置します。
本記事では、戊午を**「仕組み・意味・象徴」**の三つの視点から整理し、基礎理解を提示します。
目次
戊午の読み方
戊午は「つちのえ・うま」と読みます。
- 戊(つちのえ)=十干の5番目(陽の土)
- 午(うま)=十二支の7番目(馬・火気)
戊は五行で「土」に属し、山・大地・堤防・基盤のような支える力を表します。
午は火気を帯びた馬で、疾走・拡散・解放・高揚を象徴します。
したがって戊午とは、
「揺るがぬ大地から、火を帯びた馬が一気に駆け出す」干支
と理解できます。
戊(つちのえ)の意味|堅固な土・動かぬ基盤
戊は十干の中央に位置し、「動かぬ土」を象徴すると解釈されてきました。
戊の性格は次のように整理できます。
- 安定と支柱:社会・制度・家・土地の土台
- 堅牢さ:容易に崩れない防壁
- 蓄積:時間をかけて力を溜める
- 保守性:急激な変化を好まない
丙午が「爆発的な火」なら、戊は「耐える土」です。
戊午では、この土が加速する動きを支える足場になります。
午(うま)の意味|火気と疾走・拡散
十二支の午は「馬」であり、古来より次の象徴を担ってきました。
- 疾走:止まらない前進
- 拡散:情報・思想・流行の広がり
- 解放:束縛からの脱却
- 火気:熱・興奮・情熱
午は単なるスピードではなく、勢いそのものを意味します。
このため午年はしばしば、社会のテンポが速くなる年として読まれてきました。
戊午の特徴|「動く土」のダイナミズム
戊と午が重なる戊午は、次のような性質を帯びやすいと読み解かれてきました。
- 基盤は固いが、表層は激しく動く
- 制度は保たれるが、運用が加速する
- 守りながら攻める形の転換
このため戊午は、
「崩壊の年」ではなく「躍動の年」
「破壊」ではなく「再配置」
として語られることが多い干支です。
戊午はなぜ「奔流の年」と読まれやすいのか(本体整理)
戊午が「動きの大きい年」と結びつけられやすい理由は、年次の出来事ではなく干支構造にあります。
- 戊=堅固な土台
- 社会・国家・家制度が簡単には崩れない
- 午=火気の疾走
- 情勢・思想・経済・文化が一気に加速
この組み合わせが自然に、
「土台は変わらないが、上に載るものが激しく動く」
というイメージを生みます。
そのため歴史を振り返ると、戊午はしばしば変動の起点として意味づけられてきました。
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まとめ|戊午は“駆ける大地”
戊午(つちのえ・うま)は、
堅固な大地(戊)から、火を帯びた馬(午)が一気に駆け出す干支
です。
派手な破壊ではなく、基盤を保ったままの急加速が特徴であり、歴史の節目として後から読み返されやすい干支でもあります。
戊午を入り口に、六十干支を「年の名札」ではなく、歴史を読むための暦の知恵として読み解いていきましょう。
