甲申(きのえさる)は、六十干支(ろくじっかんし)の21番目にあたる干支です。
十干の「甲(きのえ)」と、十二支の「申(さる)」を組み合わせたもので、新芽の木(甲)と知恵・変化・俊敏さ(申)が重なる、動きのある干支として理解されてきました。
干支というと十二支(子・丑・寅…)だけが語られがちですが、本来の暦の単位は、十干十二支(じっかんじゅうにし)の組み合わせです。
その完成形が、60通りで一巡する六十干支であり、甲申はその21番目に位置します。
本記事では、甲申を「仕組み・意味・象徴」の三つの視点から整理し、年次の出来事に依存しない基礎理解を提示します。
目次
甲申の読み方
甲申は「きのえ・さる」と読みます。
- 甲(きのえ)=十干の1番目(始まりの木)
- 申(さる)=十二支の9番目(変化・知恵・躍動)
甲は五行で「木」に属し、芽吹き・成長・刷新を象徴します。
申は猿を象徴とし、機転・工夫・機敏さ・転換力を表します。
したがって甲申とは、
“新しい芽が、機敏に動きながら形を探る”干支
と理解できます。
甲(きのえ)の意味|始まりの木・伸びる力
甲は十干の最初にあたり、次のような性格を持つと解釈されてきました。
- 発端・開始:物事のスタート
- 成長の意志:上へ伸びようとする力
- 刷新・更新:古い殻を破る勢い
甲は「まだ柔らかいが、まっすぐ伸びる若木」に近いイメージです。
甲申では、この“始まりの木”が外界に働きかけます。
申(さる)の意味|知恵・変化・俊敏さ
十二支の申は猿を象徴とし、古来から次のように理解されてきました。
- 機転:状況を読み取る知恵
- 変化:同じ場所に留まらない
- 交渉力:人や組織を動かす柔軟性
申は派手な力よりも、巧みさ・抜け道・調整力を得意とする存在です。
甲申の特徴|「芽吹き+転換」の年の型
甲と申が重なる甲申は、次のような性質を帯びやすいと読み解かれてきました。
- 新しい動きが生まれる
- 同時に方向修正が起きやすい
- 計画が固まる前に修正される
このため甲申はしばしば、
「スタートはするが、試行錯誤が続く年」
として語られます。
革命的変化というより、実験・修正・調整を繰り返すフェーズに近い干支です。
甲申はなぜ「転換の芽」を宿すのか(本体としての整理)
甲申が「変化」「転換」「試行錯誤」と結びつけられやすい理由は、年次ではなく干支そのものの構造にあります。
- 甲=始まりの木
まだ固まっていないが、伸びようとする力。 - 申=変化の知恵
状況に応じて方向を変える柔軟性。
この二つが重なるため、甲申は自然に
- 「新しい挑戦」
- 「途中で軌道修正」
を連想させます。
そのため歴史の中で、後から“転換の年だった”と読み返されやすい干支になりました。
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まとめ|甲申は“芽吹きと転換の交差点”
甲申(きのえ・さる)は、
新しい木(甲)が、機敏な猿(申)の知恵とともに伸びる干支です。
派手な完成ではなく、
試行錯誤しながら形を探る段階として理解すると、その性格が最もよく見えてきます。
甲申を入り口に、六十干支を「年の名札」ではなく、
歴史を読むための暦の知恵として読み解いていきましょう。
