癸丑(みずのと・うし)は、六十干支(ろくじっかんし)の50番目にあたる干支です。
十干の「癸(みずのと)」と、十二支の「丑(うし)」を組み合わせたもので、**静かな水(癸)と粘り強い大地(丑)**が重なる、地味だが底力のある干支と理解されてきました。
干支というと十二支(子・丑・寅…)だけが語られがちですが、本来の暦の単位は**十干十二支(じっかんじゅうにし)**の組み合わせです。
その完成形が、60通りで一巡する六十干支であり、癸丑はその50番目に位置します。
本記事では、癸丑を「仕組み・意味・象徴」の三つの視点から整理し、年次の出来事に依存しない基礎理解を提示します。
目次
癸丑の読み方
癸丑は「みずのと・うし」と読みます。
- 癸(みずのと)=十干の10番目(最後)
- 丑(うし)=十二支の2番目
癸は五行で「水」に属し、目立たないが確実に満ちていく水を表します。
丑は牛が象徴するように、忍耐・蓄積・耕作・持続を意味します。
したがって癸丑とは、
“静かに浸みわたる水が、粘り強い大地を支える”干支
と理解できます。
癸(みずのと)の意味|締めくくりの水
癸は十干の最後にあたり、次のような性格を持つと解釈されてきました。
- 終わりと整理:一巡の締めくくり
- 内向的な力:表に出ないが確実に作用する
- 浄化・補修:汚れを洗い、秩序を整える
大河や奔流というより、雨・霧・地下水のような「目立たないが欠かせない水」が癸の本質です。
癸丑では、この“静かな水”が土台を潤す役割を担います。
丑(うし)の意味|耐える大地・蓄える力
十二支の丑は牛を象徴とし、古来から次のように理解されてきました。
- 忍耐:重い荷を黙々と運ぶ
- 蓄積:種を守り、力を溜める
- 再建の土台:崩れたものを支え直す
丑は派手な変化を好みません。むしろ、ゆっくりだが確実に地盤を固める力を持つ存在です。
癸丑の特徴|静水が大地を整える年の型
癸と丑が重なる癸丑は、次のような性質を帯びやすいと読み解かれてきました。
- 表面的には動きが小さい
- しかし内部では整備が進む
- 混乱の後に秩序を立て直す力が働く
このため癸丑はしばしば、
「派手な転換点というより、静かな修復の段階」
として語られます。
革命的変化ではなく、補修・再編・立て直しの色合いが濃い干支です。
癸丑はなぜ「再建」と結びつけられやすいのか(本体としての整理)
癸丑が「再建」「修復」と結びつけられやすい理由は、年次の出来事ではなく、干支そのものの構造にあります。
- 癸=浄める水
混乱を洗い流し、秩序を取り戻す象徴。 - 丑=土台を支える力
壊れたものを支え直し、基盤を整える象徴。
この二つが重なるため、癸丑は自然に
「崩れた後の立て直し」
「表に出ないが重要な補修」
を連想させます。
そのため歴史の中で、後から“再建の年だった”と読み返されやすい干支になりました。
六十干支の中での位置づけ
癸丑は50番目で、六十干支の後半に位置します。
このことは象徴的にも重要で、
- 前半=形成・拡大・変動
- 後半=整理・調整・再編
という読みが可能です。
癸丑はまさに「拡大の後始末」を担うような場所にあります。
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まとめ|癸丑は“静かな再建の型”
癸丑(みずのと・うし)は、
水(癸)が大地(丑)を潤し、秩序を静かに立て直す干支です。
派手な変革ではなく、
見えにくいが決定的に重要な補修の時期
として理解すると、その性格が最もよく見えてきます。
癸丑を入り口に、六十干支を「年の名札」ではなく、
歴史を読むための暦の知恵として読み解いていきましょう。
