戊寅(つちのえ・とら)は、六十干支(ろくじっかんし)の15番目にあたる干支です。
十干の「戊(つちのえ)」と、十二支の「寅(とら)」を組み合わせたもので、**動き出す虎(寅)と、重く安定した大地(戊)**が重なることから、古来「激しく動きつつも、結果として土台を固める年の型」と理解されてきました。
干支というと十二支だけが語られがちですが、本来の暦の単位は十干十二支(じっかんじゅうにし)の組み合わせです。
その完成形が60通りで一巡する六十干支であり、戊寅はその15番目に位置します。
本記事では、戊寅を「仕組み・意味・象徴」の三つの視点から整理し、年次の出来事に依存しない基礎理解を提示します。
目次
戊寅の読み方
**戊寅は「つちのえ・とら」**と読みます。
- 戊(つちのえ)=十干の5番目
- 寅(とら)=十二支の3番目
戊は五行で「土」に属し、山や大地のように重く動かない基盤を象徴します。
寅は虎に象徴され、勇気・決断・跳躍・新局面への突進を意味します。
したがって戊寅とは、
「動き出す虎が、大地を踏みしめて前へ出る干支」
と理解できます。
軽い突進ではなく、土台を背負った突破が本質です。
戊(つちのえ)の意味|重い土・基盤の力
戊は十干の中でもとくに「中心・安定・基礎」を象徴するとされてきました。
- 基礎固め:建物でいえば土台
- 耐久性:一度固まると崩れにくい
- 保守性:急変よりも持続を重んじる
戊は華やかな変化を好みません。
しかし、変化が起きた後に秩序を支える力を持つ干です。
戊寅では、この「土の重さ」が虎の動きを受け止めます。
寅(とら)の意味|始動・突破・決断
寅は十二支の中でもとくに「始動」の性格が強いとされてきました。
- 春の入口:立春直後の気
- 動き出す生命力
- ためらわず踏み出す勇気
虎は静かに潜み、必要なときに一気に跳ぶ存在です。
寅は勢いだけでなく、決断のタイミングを象徴します。
戊寅の特徴|「突破と建て直し」の年の型
戊と寅が重なる戊寅は、次のような性質を帯びやすいと読み解かれてきました。
- 表面上は大胆な動きが見える
- しかし背後では基盤の再整備が進む
- 破壊よりも「建て直し」に帰着する
このため戊寅はしばしば、
「激動に見えて、実は土台づくりの年」
として語られます。
革命的転換というより、**“突破を経た再構築”**の色合いが濃い干支です。
戊寅はなぜ「突破と再建」と結びつけられやすいのか
戊寅が「突破と再建」に結びつけられやすい理由は、年次の出来事ではなく干支そのものの構造にあります。
- 寅=跳躍
行き詰まりを破る象徴。 - 戊=土台
壊れたものを支え直す力。
この二つが重なるため、戊寅は自然に
- 「まず動く」
- 「その後で固める」
という連想を生みます。
その結果、歴史の中で後から“転換と再建の年だった”と読み返されやすい干支になりました。
六十干支の中での位置づけ(簡潔に)
戊寅は60年周期の前半にあり、形成期の動きと調整期の土台づくりが交錯する段階に位置します。
拡大だけでなく、拡大を支える基盤づくりが並行するのが特徴です。
誕生年企画への入り口
戊寅は**「あなたの誕生年はどんな年?」企画**として、
本体記事・深掘り記事に加え、年次カード情報をまとめています。
これらを行き来することで、
- 干支の理論
- 文化の語られ方
- 実際の歴史
の三層構成としています。
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まとめ|戊寅は“動きつつ固める型”
戊寅(つちのえ・とら)は、
虎の突破力と、土の安定力が同居する干支です。
派手な変化だけでなく、
変化を支える基盤づくりが同時に進む年の型として読むと、その性格がよく見えてきます。
戊寅を入り口に、六十干支を
「年の名札」ではなく、歴史を読むための暦の知恵として読み解いていきましょう。
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