丙子(ひのえ・ね)は、六十干支(ろくじっかんし)の一つで、十干の丙(ひのえ)=火の兄と、十二支の子(ね)=鼠を組み合わせた干支です。
干支というと十二支だけが語られがちですが、本来の暦の単位は**十干十二支(じっかんじゅうにし)**の組み合わせであり、60通りで一巡します。丙子はその中でも、火(丙)と水(子)が交差するという点で、象徴的に印象の強い干支です。
本記事では、丙子を「仕組み・意味・象徴」の三つの視点から整理し、年次の出来事に依存しない基礎理解を提示します。
目次
丙子の読み方
**丙子は「ひのえ・ね」**と読みます。
- 丙(ひのえ)=十干の3番目
- 子(ね)=十二支の1番目(鼠)
丙は五行では「火」に属し、外へ広がる明るい火を表します。
子は暦的には冬至の前後に対応し、水気が極まる時期を象徴します。
つまり丙子とは、
“水が満ちる闇に、火が灯る干支”
と理解できます。
丙(ひのえ)の意味|外へ広がる火
丙は十干の中でも「表に出る火」とされ、次の性質を持つと解釈されてきました。
- 照らす力:周囲を明るくし、方向性を示す
- 拡散する熱:一箇所に留まらず広がる
- 始動の火種:動きを生み出す起点
甲(きのえ)が硬い幹なら、丙は燃え広がる炎に近いイメージです。
丙子では、この火が「動きの起点」として働きます。
子(ね)の意味|水の極まりと再生
十二支の子は鼠を象徴しますが、暦的には冬至前後=水気が極まる時点を表します。
子の象徴は次の三点で捉えられます。
- 潜伏と準備:表には出ないが力を蓄える
- 増殖と再生:鼠の繁殖力が象徴
- 転換の境界:闇から光へ移る節目
そのため子の年は、
「静かだが、次の動きの芽が育つ時期」
として読み解かれやすくなります。
丙×子=「火が水を突破する型」
丙(火)と子(水)が重なる丙子は、しばしば次のように語られます。
- 静止から始動へ
- 停滞から突破へ
- 闇から光への転換
これは占いではなく、干支の象徴が生む「語りの型」です。
丙子は、派手な完成ではなく、動きが“始まる瞬間”を象徴する干支と理解できます。
丙子はどんな年として語られやすいか
文化史的に見ると、丙子は次のような文脈で語られがちです。
- 見えない準備が実を結び始める年
子が内側に蓄えた力に、丙の火が点る。 - 突破口が開く年
完全な解決ではないが、停滞が動き出す。 - 方向が定まる年
闇の中に光が見え、次の歩みが見える。
そのため丙子は、
“革命”というより“起動”の年
として記憶されやすい干支です。
丙子の象徴をどう読むか
丙子を読む際の三つの視点を整理します。
- 火=丙:動きを生むエネルギー
- 水=子:内側に満ちた潜在力
- 交差:静から動への転換
この三層を重ねると、丙子は
「止まっていた時計が動き出す年」
という比喩がよく当てはまります。
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まとめ|丙子は“起動の干支”
丙子(ひのえ・ね)は、
水が満ちる闇に火が灯り、動きが始まる干支です。
派手な完成ではなく、
突破口が開く瞬間として理解すると、その性格が最もよく見えてきます。
丙子を入口に、六十干支を「年の名札」ではなく、
歴史を読むための暦の知恵として読み解いていきましょう。
