壬申(みずのえ・さる)は六十干支(ろくじっかんし)の9番目にあたる干支です。
十干の「壬(みずのえ)」と十二支の「申(さる)」を組み合わせたもので、**大きく動く水(壬)と、知恵・機転・伸長を象徴する申(さる)**が重なる点に特徴があります。
干支というと十二支だけが注目されがちですが、本来の暦の単位は十干十二支(じっかんじゅうにし)の組み合わせです。
その完成形が60通りで一巡する六十干支であり、壬申はその9番目に位置します。
本記事では、壬申を
- 仕組み(干支の構造)
- 意味(十干・十二支の象徴)
- 暦としての読み方(年の型)
の三つの視点から整理し、年次の出来事に左右されない基礎理解を提示します。
目次
壬申の読み方
**壬申は「みずのえ・さる」**と読みます。
- 壬(みずのえ)=十干の9番目
- 申(さる)=十二支の9番目
壬は五行で「水」に属し、奔流・大河・うねりのような動きのある水を表します。
申は「猿」を象徴とし、知恵・機転・変化・伸びる力を意味します。
したがって壬申とは、
“勢いある水が、知恵と変化をともなって流れる”干支
と理解できます。
壬(みずのえ)の意味|動く大水
十干の壬は、次のような性格をもつと解釈されてきました。
- 流動と拡散:止まらず動く力
- 影響の広がり:一滴ではなく大きな流れ
- 転換の兆し:状況を動かす引き金
壬は静かな地下水(癸)とは対照的に、表に出て動く水です。
川の氾濫のように破壊的にもなり得ますが、同時に新しい地形をつくる力でもあります。
申(さる)の意味|知性・変化・伸長
十二支の申は猿を象徴とし、古来次のように理解されてきました。
- 知恵と機転:状況に応じて動く
- 伸びる力:成長・拡張・展開
- 変化への適応:固まらずに進化する
申は「停滞」よりも「前進」を好む性質をもち、
人間の知性・工夫・技術・交渉力とも結びつけて語られてきました。
壬申の特徴|奔流と知性が重なる年の型
壬と申が重なる壬申は、次のような性質を帯びやすいと読み解かれてきました。
- 動きが大きくなる
- 知恵や工夫が試される
- 変化に適応できた側が伸びる
- 混乱と革新が同時に起きやすい
このため壬申はしばしば、
「流れが変わる年」
「知恵で乗り切る年」
として語られます。
静かな修正というより、水が一気に動く転換の色合いが強い干支です。
壬申はなぜ「変動」と結びつけられやすいのか(本体としての整理)
壬申が「変動」「転換」と結びつけられやすい理由は、干支そのものの構造にあります。
- 壬=大きく動く水
- 止まっていた流れを一気に動かす象徴
- 申=伸びる知性
- 変化に適応し、活路を見つける象徴
この二つが重なるため、壬申は自然に
「動きが出る年」
「機転がものを言う年」
というイメージをもたれやすくなりました。
そのため歴史の中で、後から“転換の年だった”と読み返されやすい干支になっています。
六十干支の中での性格(一般的整理)
壬申は六十干支の序盤に位置し、
- 甲〜乙=始動・芽吹き
- 丙〜丁=熱と拡張
- 戊〜己=基盤づくり
- 庚〜壬=動きと洗練
という流れの中で、動きが本格化する側の干支として理解できます。
ただし、これはあくまで読みの補助線であり、運命を決めるものではありません。
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まとめ|壬申は“動く水の知恵”
壬申(みずのえ・さる)は、
奔流のように動く水(壬)が、知恵と機転(申)をともなって流れる干支です。
派手な静止ではなく、
流れが変わる瞬間を象徴する年の型として読むと、その性格が最もよく見えてきます。
壬申を入り口に、六十干支を「単なる年名」ではなく、
歴史を読むための暦の知恵として読み解いていきましょう。
