甲子(きのえ・ね)は、六十干支(ろくじっかんし)の第1番目にあたる干支です。
十干の「甲(きのえ)」と十二支の「子(ね)」を組み合わせたもので、芽吹く木(甲)と始まりの時(子)が重なる、出発と刷新を象徴する年の型として理解されてきました。
干支というと十二支だけが語られがちですが、本来の暦単位は十干十二支の組み合わせです。
その完成形が60通りで一巡する六十干支であり、甲子はその最初に置かれました。
本記事では、甲子を「仕組み・象徴・語られ方」の三層で整理し、年次の出来事に依存しない基礎理解を提示します。
目次
甲子の読み方と基本構造
甲子は「きのえ・ね」と読みます。
- 甲(きのえ)=十干の1番目
- 子(ね)=十二支の1番目
甲は五行で「木」に属し、まだ柔らかいが強い生命力をもつ若木を表します。
子は冬至後の深夜、すべてが静まり返る“萌芽の時間”を象徴します。
「闇の底から新しい芽が動き出す年」
甲(きのえ)の意味|始動する木
甲は十干の先頭に立ち、次の性格をもつと解釈されてきました。
- 出発:新周期の幕開け
- 革新:古い殻を破る力
- 伸長:まだ細いが折れにくい
大樹というより、春の若木に近い。しなやかで、折れても再び立ち上がる力が甲の本質です。
子(ね)の意味|時の起点
十二支の子は、単なる動物のネズミではなく時刻・方位・周期の起点を示します。
- 夜半:新しい日が密かに始まる瞬間
- 北:静かだが生命を蓄える方位
- 増殖:見えない所で増えていく力
子は派手ではないが、確実に“次”を準備する存在です。
甲子の特徴|静かな革命の型
甲と子が重なる甲子は、次のような性格を帯びやすいと読まれてきました。
- 表面は静か
- 内部で変化が進行
- 後から見ると「転換点だった」と気づく
「喧騒ではなく、底流としての革命」
このため甲子は、劇的事件の年というより、制度・思想・技術の土壌が入れ替わる年として語られやすくなりました。
なぜ甲子が「原点」とされるのか
甲子が特別視される理由は、歴史事例ではなく暦そのものの構造にあります。
- 甲=始動(十干の出発)
- 子=起点(十二支の出発)
この二つが重なるため、甲子は自然に
「周期のリセット」
「新しい時代の種まき」
を連想させ、後世が意味を読み込む格好の年名になりました。
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まとめ|甲子は“静かな開幕”
甲子(きのえ・ね)は、
闇から芽が動き出し、見えない変化が始まる年の型です。
派手な転換ではなく、後に効いてくる始動として理解すると、その性格がよく見えます。
甲子を起点に、六十干支を「年の名札」ではなく、歴史を読む暦の知恵として読み解いていきましょう。
