丁亥(ひのと・い)は、六十干支(ろくじっかんし)の24番目にあたる干支です。
十干の「丁(ひのと)」と、十二支の「亥(い)」を組み合わせたもので、
小さな火(丁)と深い水(亥)が重なるという、一見すると対照的な要素を内包しています。
干支というと十二支(子・丑・寅…)だけが語られがちですが、暦の本体は十干十二支(じっかんじゅうにし)の組み合わせです。
その完成形が60通りで一巡する六十干支であり、丁亥はそのちょうど中盤に位置します。
本記事では、丁亥を
- 仕組み(読み方・構造)
- 意味(丁と亥の象徴)
- 文化(人びとがどう語ってきたか)
の三層から整理し、年次の出来事に依存しない基礎理解を提示します。
目次
丁亥の読み方
**丁亥は「ひのと・い」**と読みます。
- 丁(ひのと)=十干の4番目
- 亥(い)=十二支の12番目(猪)
丁は五行で「火」に属しますが、炎というより灯火・ともしび・炉火・ろうそくの火に近い、小さく持続する火を表します。
亥は猪を象徴とし、深い水脈・冬の入口・収斂・内向・終局を意味します。
したがって丁亥とは、
“静かな火が、深い水の底で揺らぐ”干支
と理解できます。
丁(ひのと)の意味|小さくとも消えない火
丁は、十干の中でもとくに持続性が強調される火です。
古来、丁は次のように理解されてきました。
- 内側の灯火:表には出にくいが、消えない
- 熟成の熱:時間をかけて変化を促す
- 人の営みの火:家庭・工房・学問・祈りと結びつく
太陽(丙)や山火事(戊)とは異なり、丁は人の手で守られる火です。
そのため丁は、精神・文化・技術・内面の成熟と結びつけて語られてきました。
丁亥では、この“静かな火”が深い水(亥)の中で燃えるという、独特の構図が生まれます。
亥(い)の意味|深い水と終局の象徴
亥は十二支の最後に位置し、次のような意味を帯びてきました。
- 冬の入口:季節の収斂
- 深い水脈:見えないところで流れる力
- 終局と再生:一巡の終わりと次への準備
亥は派手な動きではなく、内側で物事が熟す段階を象徴します。
そのため亥は、変化そのものというより、変化を孕む静寂として理解されてきました。
丁亥の特徴|内省と熟成の年の型
丁と亥が重なる丁亥は、しばしば次のように読まれます。
- 表面的な大事件は少ない
- しかし内部での変化は深い
- 価値観や意識が静かに転じる
- 技術・文化・思想が熟成する
つまり丁亥は、
革命の年というより、成熟の年
破壊の年ではなく、内省の年
として語られやすい干支です。
丁亥はなぜ「静かな転換」と結びつくのか(本体整理)
丁亥が「静かな転換」と結びつけられやすい理由は、年次ではなく干支そのものの構造にあります。
- 丁=内側の火
外へ噴き出す変革ではなく、内面を照らす光。 - 亥=深い水
表面ではなく、底流で変化が起きる段階。
この二つが重なるため、丁亥は自然に
「見えにくいが確実な変化」
「時間をかけた成熟」
を連想させます。
そのため歴史の中で、
後から振り返ると転換点だったと評価されやすい干支になりました。
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まとめ|丁亥は“水底の灯火”
丁亥(ひのと・い)は、
小さな火(丁)が深い水(亥)の中で揺らぎ、時間をかけて世界を変えていく干支です。
派手な事件ではなく、
価値観・意識・技術・文化の熟成という形で変化が現れます。
丁亥を入口に、六十干支を
年の名札ではなく、歴史を読む暦の知恵として読み解いていきましょう。
