**丙申(ひのえさる)**は、六十干支の33番目にあたる干支です。
十干の「丙(ひのえ)」と、十二支の「申(さる)」が組み合わさった干支で、
明るさ・動き・変化・切り替えといった要素が重なりやすいとされます。
干支は占いのための符号ではなく、
本来は時間の性格を言葉で捉えるための暦の道具でした。
丙申もまた、変化の多い時間を説明するために、人々が選び取ってきた言葉のひとつです。
目次
丙申の読み方と構成
- 丙(ひのえ):十干の3番目
- 申(さる):十二支の9番目
六十干支では、丙申は「前に進みながら、形を変え始める」位置にあります。
勢いが立ち上がり、その勢いが別の方向へ転じ始める段階とも言えます。
丙(ひのえ)の意味|表に出る火・見えるエネルギー
丙は五行で「火」に属しますが、
激しく燃え上がる炎というよりも、明るく照らす火のイメージを持ちます。
- 明確になる
- 表に出る
- 注目を集める
丙は、隠れていたものを照らし出す性質があり、
物事が「見える形」になりやすい干です。
申(さる)の意味|変化・知恵・切り替え
十二支の申は、
動物の猿のイメージから、機転・変化・適応を象徴します。
- 動きが早い
- 状況に応じて形を変える
- 固定を嫌う
申は、同じ状態にとどまらず、
次の段階へ移ろうとする力を持つ支です。
丙申という干支の性格|転換が続く
丙と申が重なる丙申は、
表に出たエネルギーが、次々に形を変えていく干支です。
- 流れが切り替わりやすい
- 判断が早い
- 安定よりも変化が優先される
このため丙申は、後から振り返ると
「落ち着かなかった」
「節目が多かった」
と語られやすい干支になります。
丙申は「改革」と「混乱」が隣り合う
丙申は前向きな変化を生みやすい一方で、
転換が連続すること自体が混乱を招く側面もあります。
- 新しい考え方が次々に出る
- 価値観が定まらない
- 途中で方針が変わる
この性質は、
「改革の年」
「落ち着かない年」
という両義的な評価を生みます。
歴史の中の丙申|転機として記憶されやすい
歴史上、丙申の年は、
制度・体制・価値観の切り替えと結びつけて語られることが多くあります。
それは、丙申が特別な力を持つからではなく、
変化を説明する言葉として使いやすかったからでしょう。
人々は、
「なぜこの年に変わったのか」
という問いに答えるため、丙申という干支を選びました。
年の干支だけではない|日付としての丙申
六十干支は、年だけでなく日付の記録にも用いられます。
古文書では
「丙申の日」
「某月丙申」
といった形で、出来事の日時が記されました。
丙申は、人生や歴史の中で何度も現れ、
転換点に立ち会う時間の名前として使われてきた干支でもあります。
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丙申の年は、60年ごとに巡ります。
同じ丙申でも、社会の姿や意味づけは大きく異なります。
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まとめ|丙申は「切り替わり続ける時間」
丙申(ひのえさる)は、
明るく表に出たエネルギーが、次々に形を変える干支です。
六十干支は未来を予言しません。
しかし、人々は変化の多い時間を、
丙申という言葉で理解しようとしてきました。
丙申とは、
「変わり続けるしかなかった時間」に与えられた名前――
そう読んでみると、この干支の姿が少し立体的に見えてきます。
