**戊申(つちのえさる)は、六十干支の45番目にあたる干支です。
十干の「戊(つちのえ)」と、十二支の「申(さる)」を組み合わせたもので、「安定を表す土」と「動きを象徴する猿」**という、性質の異なる要素が重なります。
六十干支は、単なる順番ではなく、
**性質の異なる要素が重なったときに生まれる“年の空気”**を読み取るための仕組みです。
戊申はその中でも、動きと切り替えが目立ちやすい干支として位置づけられます。
目次
戊申の読み方と構成
- 戊(つちのえ)
五行では「土」に属し、十干の5番目。
山・大地・基盤のように、動かないもの・支えるものを象徴します。 - 申(さる)
十二支の9番目。
伸びる・申すに通じ、変化・移動・知恵・器用さのイメージを持つ存在です。
この2つが組み合わさる戊申は、
「動かない基盤の上で、変化が起きる」
という二重構造を持つ干支だと言えます。
戊申はどんな干支?|土 × 猿の象徴
戊申の特徴は、「安定」と「動き」が同時に存在する点にあります。
- 戊=守る・支える・整える
- 申=動く・試す・切り替える
このため戊申は、
- 大きな方針や枠組みは維持される
- その内部で制度・人・役割が動く
- 現場レベルの変化が連鎖しやすい
といった性格で語られやすい干支です。
革命的に壊す年というより、
「動かさずに動かす」「崩さずに切り替える」
そんなニュアンスが強くなります。
申(猿)がもたらす「切り替え」の力
十二支の申は、単なる動物ではなく、
知恵・順応・軽やかな変化を象徴します。
猿は、
- 高いところと低いところを自在に行き来する
- 状況に応じて振る舞いを変える
- 集団の中で役割を調整する
こうした性質を持つ存在です。
戊申の年では、この申の性格が強く働き、
状況判断・戦略転換・人の動きが目立つ傾向があります。
戊申は「転換点」として語られやすい理由
戊申は、歴史や文化の語りの中で、
「何かが切り替わった」「空気が変わった」
という文脈で扱われやすい干支です。
その理由は、
- 戊=基盤が崩れない
- 申=内部で動きが起きる
という構造にあります。
つまり戊申は、
表面は安定しているが、
中身は確実に動いている年
として記憶されやすいのです。
年の干支と日の干支|戊申は日付でも重要
六十干支は、年だけでなく日付の識別にも使われてきました。
古文書や記録では、
- 戊申の日
- 戊申某月某日
といった形で登場します。
戊申は「申す(もうす)」とも重なるため、
報告・伝達・決断の日として意識されることもあり、
暦文化の中では、比較的“動きのある日”として扱われる傾向があります。
誕生年企画への接続|戊申の年次カードへ
戊申の年は、60年周期で巡ります。
- 1968年(昭和43年)
- 1908年(明治41年)
- 1848年(嘉永元年)
それぞれの年には、
社会の基盤を保ったまま、次の時代へ動き出す兆し
が見られやすく、年次カード企画との相性も良い干支です。
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まとめ|戊申は「動かす力を持った安定」の干支
戊申(つちのえさる)は、
- 戊=安定・基盤
- 申=変化・切り替え
という相反する要素を併せ持つ干支です。
そのため戊申は、
劇的な破壊ではなく、現実的な転換を動かす年
として語られやすい干支だと言えるでしょう。
