丁未(ひのと ひつじ)は、六十干支の44番目にあたる干支です。
十干の「丁(ひのと)」と、十二支の「未(ひつじ)」を組み合わせたもので、
内に灯る火と成熟に向かう土が重なった、静かながら複雑な性格を持つ干支として捉えられてきました。
干支というと、勢いのある年・変化の激しい年が注目されがちですが、
丁未はむしろ、調整・蓄積・迷いといった、人の内面に近い時間を象徴します。
目次
丁未の読み方
丁未は
👉 ひのと ひつじ
と読みます。
- 丁(ひのと):十干の4番目
- 未(ひつじ):十二支の8番目
十干十二支(じっかんじゅうにし)は、
十干と十二支を順に組み合わせ、60通りで一巡する暦の体系です。
丁未もその一つとして、年・日・時刻の識別に用いられてきました。
丁(ひのと)の意味|内側に灯る火
丁は、五行では「火」に属しますが、
丙のように外へ燃え上がる火ではありません。
丁が象徴するのは、
- 内面の情熱
- 抑えられた熱
- 継続的な努力
- 表に出にくい集中力
といった、静かな火です。
丁未の丁は、
「まだ形になりきらない思い」
「表に出す前の準備段階」
を強く帯びています。
未(ひつじ)の意味|熟しきらない成熟
十二支の未は、しばしば「成熟」「収穫前夜」と説明されます。
しかし未は、完全な完成ではありません。
- 成長は十分に進んでいる
- しかし決断や収穫はまだ先
- 選択肢が残されている
こうした 「未完の成熟」 が、未の本質です。
そのため未は、
- 迷い
- 逡巡
- 調整
- バランス取り
といった心理状態と結びつきやすい支でもあります。
丁未の特徴|進みたいが、決めきれない時間
丁未は、
「動けない干支」ではありません。
しかし、一直線に進む干支でもないのです。
- 内側では確かな思いが育っている
- だが、外に出すには条件が整っていない
- 周囲との調和を考え、慎重になる
こうした状態が、丁未の基本的な性格です。
歴史や語りの中で丁未が
「煮えきらない」
「停滞感がある」
と表現されることがありますが、
それは怠惰ではなく、整理と調整に時間をかけている状態と見るほうが自然でしょう。
丁未は「内面の葛藤」が表に出やすい
丁未のもう一つの特徴は、
外の出来事よりも、内面の揺れが印象に残りやすい点です。
- 何を守るか
- 何を手放すか
- 今進むべきか、待つべきか
こうした判断を迫られる場面が、
後から「丁未の年だった」と振り返られることが少なくありません。
年だけではない|日付としての丁未
六十干支は、年の干支としてだけでなく、
古文書では日付を示す記号としても使われてきました。
「丁未の日に◯◯を行う」
「某月丁未」
といった記述は、
行為の区切り・判断の時点を示す役割を果たしています。
丁未は、
「決断直前の時間」
「整えるための一日」
として使われる干支でもあったのです。
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まとめ|丁未は「揺れながら整える」干支
丁未(ひのと ひつじ)は、
- 内側で燃える丁の火
- まだ決めきらない未の段階
が重なった干支です。
それは停滞ではなく、
次の動きに備えるための調整期間。
丁未とは、
「焦らず、揺れを抱えたまま整える時間」
を象徴する干支だと読むことができます。