辛卯(かのとう)は、六十干支(ろくじっかんし)の28番目にあたる干支です。
十干の「辛(かのと)」と、十二支の「卯(う)」を組み合わせたもので、内側の整理と、新しい芽吹きが同時に語られる干支として位置づけられます。
干支というと、子・丑・寅…といった十二支だけを思い浮かべる方も多いかもしれません。
しかし本来の干支は、十干と十二支を組み合わせた十干十二支が本体です。
この二つを順に組み合わせることで、60通りの干支が生まれ、時間を表す暦記号として使われてきました。
辛卯は、丙午のように強い迷信で語られる干支ではありません。
その分、漢字そのものが持つ意味や、暦としての構造を素直に読み取ることができる干支でもあります。
この記事では、辛卯の読み方や意味、象徴、そして暦の中での位置づけを「本体記事」として整理していきます。
目次
辛卯の読み方
辛卯は「かのとう」と読みます。
- 辛(かのと):十干の8番目(陰の金)
- 卯(う):十二支の4番目(春の盛り)
十干は10種類、十二支は12種類あり、それぞれが順番に巡ります。
この二つを最初から順に組み合わせていくことで、60通りすべてが一巡します。
辛卯は、その28番目にあたる干支です。
干支は占いの記号というよりも、もともとは年・月・日・時刻を区別するための暦の符号でした。
辛卯という二文字も、そうした実用的な暦記号として長く使われてきた言葉です。
十干十二支とは?|六十干支の仕組み
十干は、自然の変化や物事の進み方を10段階で表した体系です。
一方、十二支は季節の移ろいを12段階で区切ったものと考えられています。
この二つを組み合わせた十干十二支は、時間の流れをより細かく、かつ循環的に捉えるための仕組みでした。
六十干支は、単なる語呂合わせではなく、時間を把握するための知恵として整えられてきた体系です。
辛卯もまた、その60通りの中のひとつとして、年や日付を表す記号として用いられてきました。
辛卯はどんな干支?|辛×卯の象徴
辛卯の意味を読み解くには、十干「辛」と十二支「卯」をそれぞれ分けて考えると分かりやすくなります。
干支は、自然や時間の状態を言葉に置き換えたものだからです。
辛(かのと)の意味|切り替え・選別・内側の整理
辛は五行では「金」に属し、十干の後半に位置します。
「辛い」という字が示すように、刺激や緊張を伴いながら、不要なものを削ぎ落とし、次に進む準備をする段階を表します。
庚が「外側を変える力」だとすれば、辛は「内側を整え、選び直す力」とも言えます。
一度立ち止まり、何を残し、何を手放すかを見極める――そうした性質が辛には重ねられてきました。
- 整理・選別
- 切り替え・区切り
- 内面的な改革
卯(う)の意味|芽吹き・広がり・春の力
卯は、十二支の中で春の盛りにあたる支です。
旧暦ではおおよそ二月頃にあたり、草木が一気に芽を伸ばし始める時期を表します。
寅が「動き出す準備」だとすれば、卯はその動きが目に見える形で現れる段階です。
成長・拡張・展開といった意味合いが、卯には重ねられてきました。
辛卯の特徴|整えたあとに芽が伸びる
辛卯は、「辛」の内向きの整理と、「卯」の外向きの成長が重なった干支です。
そのため、次のような特徴で語られることがあります。
- 内側を整えたあと、外へ広がる
- 準備が整ってから成果が現れる
- 改革のあとに成長が続く
干支が未来を決めるわけではありませんが、昔の人々は、こうした象徴を使って時間の流れを語ってきました。
辛卯は、変化の「前段階」と「結果」がつながって見える干支だと言えるでしょう。
日付としての辛卯
六十干支は、年だけでなく日付を示すためにも用いられてきました。
古い記録や文書では、「辛卯の日」といった形で日付を特定するために使われることが多く見られます。
年の干支は人生や時代と結びつけて語られることが多い一方、日付の干支はより実務的な意味合いを持っていました。
辛卯もまた、そうした暦記号としての役割を担ってきた干支のひとつです。
辛卯の年(60年周期)|誕生年企画へ
辛卯(かのとう)は、60年ごとに巡る干支です。
同じ辛卯でも、その時代の社会状況や出来事は大きく異なります。
本サイトでは「あなたの誕生年はどんな年?」企画として、辛卯の年を年次カード形式で整理しています。
日本と世界の出来事、当時の世相を通して、干支と時代の関係を読み解いていきます。
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まとめ|辛卯は刷新と芽吹きの干支
辛卯(かのとう)は、内側を整えたあとに新しい動きが表に現れる干支です。
六十干支を暦の言葉として読むと、辛卯は準備から展開へ移る節目を表す存在だと考えられます。
干支を年号のラベルとしてだけでなく、時間を読むための知恵として眺めてみると、辛卯の持つ意味もより立体的に見えてくるはずです。
